体外受精胚移植の際、子宮内膜は8ミリ以上が望ましいとされ、7ミリを超えると医師の判断で移植。それ以下なら移植されることはほぼない。つまり8ミリ未満の場合、その周期の移植が難しくなる。

 

 ホルモン補充周期なら、エストラーナ、プレマリンなどを使用してd12〜20(月経開始からの日数)あたりに受診して、厚くなってなければ移植中止、リセットとなる。受精卵はあるのに、内膜が厚くならない人は、まさにほぞを噛むような思いをされることになる。

 

 ところで最近そういう方が2人続けて比較的良好な内膜が形成された。

 

 1人目は、これまでたいてい6ミリ台で、前周期も6.5ミリで移植断念。ここで移植周期に入ってから治療4回で8.6ミリとなり、移植へ向かわれることになった。

 

 2人目は、前々周期5.4ミリで中止。前周期5.7ミリで中止。そこで移植周期の治療5回で7.4ミリとなり移植。陽性。

 

 この治療法は、ついぞ最近考案した方法で、まだこのお二人にしか行っていない。が、お二人とも効果を確認できたので、今後、同様の状況があれば、期待を込めて採用していきたいと思う。

 最近、当院に結婚適齢期、恋活中の方が何人も来られている。いや結婚年齢の幅が大きくなっている昨今、結婚適齢期という言葉は、もはや死語かもしれない。ただ結婚に適齢期はなくなってきたかもしれないが、妊娠出産には適齢期が厳然と存在する。これは紛れもない事実。

 

 ところで先日、京都の府民だよりに、「京都で婚活」なる特集が組まれていた。少し調べてみたらこちらの特集だった。

 

 

 今日来院された30才の女子に、そのことを話したらかなり興味津々だったので、その府民だよりをお渡ししておいた。少し調べてみたら、無料なのに有料の結婚相談所レベルに近い安心感があるので、かなりオススメのい婚活支援だ。

 

 さて彼女からは、どうしたらモテ女子、愛され女子になれるのかと質問されたので、男性の目から見たアドバイスを、多少の苦言を交えてさせていただいた。実はこんな質問、男女ともに結構あるあるなのだ。

 

 すると彼女はこのように。

 

「友達に相談しても、今のままで大丈夫だよ、とか、自分らしさを出せばいいよ、とか、そういうことを言う人は、多分、真剣に考えてくれてない。そういう答えは一番ダメだと思う。ここへ来て先生にいろいろ教えてもらおうかな」と。

 

 でも肝心の症状がかなり良好で、もしかしたらあと1回か2回で治療を終了するかもしれないので、残りの1、2回でまたお話しできたらと思う。

 

 先日も、男子が毎回来るたび、十回くらい連続してそういう相談を受けていて、最後の治療を終えた時、本当に丁寧にお礼を言ってくれた。

 

 結婚だけが幸せへの道ではないし、子供ができるできないで、その後の幸福が決まるわけでもないと思っているが、この人と一生を共にしようと思う人が現れてくれることは、人生にとても大きな意味を持つ。自分への自信にもつながるし、自己肯定感を保つこともできる。どうかかけがえのない人と結ばれますように、、、と願うばかり。

 

もうすぐ年末。年末といえば第九。その歌詞はじつはかなり残酷なのをご存知だろうか。

 

真の友、生涯の伴侶を得ていない人は、この集まりから泣きながらでていけ

 

と言っている。初めてこの詩を読んだ時は衝撃的であったが、真の友や生涯の伴侶は、婚活女子の言葉からすれば、きちんと自分に向き合ってくれる人、優しいだけの言葉ではない人、という意味だろう。

 今日の新患さん、お二人。知り合いでもないのに、お二人とも百貨店の販売員さん。

 

 先日の新患さん、連日のお二人。知り合いでもないのに、お二人とも京大病院のお医者さん。

 

 こんな偶然、ありですか?

 今日、最後にお越しになった新患さん。男性。

 

 とある症状でお越しになったのですが、それは私も以前患った疾患でした。まあ、そんな偶然は山ほどあります、が、

 

「今まで他にどんな病気をご経験されましたか」

 

と聞くと、出てくる出てくる、いろんな病気。

 

尿管結石、副鼻腔炎(蓄膿症)、蕁麻疹(は今も悩まれている)。でも実は、

 

「それ全部、私も同じ経験があります」

 

「え?」

 

「これだけかぶるのって本当に珍しいですよ」

 

といいつつ、

 

「何かスポーツはされていましたか」

 

と聞くと

 

「剣道です」

 

「えーーー。それも同じです。私3段です。」

 

「私は4段です。」

 

「負けたっ!」

 

と話が弾んだり。

 

病歴4つとスポーツまで全部一緒って、、、、。

 

こんな偶然は、30年以上この仕事をしていて、初めての患者さんでした。

 

「尿管結石は、何事かわからず死ぬかと思いましたよ」

 

「そうそう、つらいですよね」

 

と、どっちが言ったかは、こうなるともはや問題ではない。

 

同病相い憐れむ

 

という言葉があるが、共感でいっぱいでした。

 もし私が鍼灸以外に何かするとしたら、農業をやりたいと思っています。職業としてやるのは大変なので、家庭菜園とかやりたいなと。ちょうど、高校の親友が早期退職後に、30坪ほどの畑をやっているので、本日2回目のお邪魔をしてきました。

 夏野菜の収穫を終えて、冬野菜に切り替える時になるので、いろんな作業があります。まずはトマトやきゅうりの伐採。これは背丈よりも高く伸びているのですが、それに獣害鳥害のネットが張られているので、それを撤去して、支柱を撤去して、伐採して、、、、マルチを剥がして、雑草を全部抜いて(腰痛い)、次は畝を作り直して(さらに腰にくる!)、石灰や鶏糞を散布して、ミニの耕運機で耕す(腕の筋肉やばい)、といった具合です。耕した後は、雨などにさらすべく一週間ほどしてからマルチを張るそうです。

 

 前回作業の予定日は2回続けて雨でできなかったのですが、今回は晴天(すぎる!)くらいで思いっきりの水分補給、途中休憩を挟み作業しました。そして筋肉痛と日焼けが半端ない。笑

 

 でも、晴天のしたでしっかり汗をかいて、爽快な1日でした。

 

 次は黒豆の収穫の時に呼んでくれるそうです。今から楽しみです。

 

 最近はまたじわじわと患者さんが多くなってきたので、丸一日のお休みは月に1日のみとなっています。その1日、最高の気分転換でした。