目覚め毎朝目が覚めて意識が回復した瞬間過去や現在の苦痛が堰を切ったように甦り強張る身体と寝惚けた思考をぐにゃぐにゃになるまで殴りつけてくる金縛りにあったように抵抗出来ぬまま涙だけが静かに流れている長く続くこの儀式のような始まりは完全に私の中に棲みついていてこの感覚無しでは私が私でないように感じられるいつか解放されたら何者になれるのか 命はあるのかそんな期待と恐怖で寝付きが悪いとは誰にも言えない