お腹の中の、三人目の子どもも男の子だと言われたときに
読みあさった
藤原美子さん(『国家の品格』藤原正彦さんの奥様、イケメン三兄弟の母)の本、
「息子二人のオカンの会」の先輩にあげてしまって
今手元にないのでうろ覚えですが、
このようなエピソードがありました。
息子さんが私立中学を受験して残念な結果となり、
(正彦さんが「子どもは夏休み野山で遊ぶものだ」との信念を持って
6年の夏期講習にも参加させず、田舎に長期滞在したそうで・・・)
お母様である美子さんが駆け回って
入学できる私立中学を探してきたけれど、お子さんは「公立中学に行く」と。
その三年後、高校受験で合格。
発表で歓喜の声をあげるお母様に、息子さんは「やめて」と、
同じ場にいる不合格の生徒さんたちを気づかったそうです。
そのとき、初めて三年前に息子さんが得たものの大きさを理解した……
というような話だったと記憶しているのですが、
間違っていたら、ごめんなさい。
- 我が家の流儀―藤原家の闘う子育て (集英社文庫 ふ 25-1)/集英社
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↑たぶん、この本かと思うのだけれど、
もう一冊シリーズであるのでそちらかも……><。
読んだときは、まだ中学受験なんて
自分の子どもに関係あるとは思っていませんでした。
『中学受験、合格して失敗する子
不合格でも成功する子』田中貴著(邦学館出版)
のまえがきに、こんな文章があります。
中学受験で一番いいのは、一生懸命がんばって、落ちること、
次が一生懸命がんばって、合格すること、
次ががんばらないで、落ちること、
最悪なのはがんばらないで、合格すること。
記憶に残る言葉ですが、
実感として、そう考えるのは難しいように思いました。
だけど、今はその言葉を信じられます。
大切なのは、我が子ががんばること、
それによって成長すること、
そのささやかな副産物で大きなご褒美に思える
志望した学校での中学校生活がもし得られなくても
子どもが自分の中に得た大きな力は消えないこと。
それを教えてくれた、6年生の皆さま
大きくて強い愛でお子さんを支えてこられた
保護者の皆さまに感謝します。
正直、夏~秋頃には、受験生を持つ保護者様の
ブログを拝読して、そんな精神的にも大変な生活に
子どもより自分が耐えられるだろうか、と
不安になったこともありました。
早く終わりた~い、なんて。
でも、今は「あと2年しかないんだな」って、
焦るではなく、惜しむ気持ち。
若い頃、春は毎年来るものだったけれど、
同じ桜は二度と咲かないのだと思えば、
不完全で足りないところだらけの息子との日々も愛おしい。
たとえ、
漢字テストで
火災放置器
って書いてても……危ないし!
がんばり抜いたお子さんの姿、
見守り続けたお母様、お父様の凛とした美しさ、
忘れません。
これからも、ずっと憧れて目標にします。
想像することしかできない、ハードな日々の中
見ず知らずのわたしたちにまで、素敵な贈り物をくださった
6年生の皆さま、保護者さま、
本当にありがとうございました