子どもの教養の育て方 | 2025タルパボ中学受験他 いつも子どもの教育のことばっかり考えてる

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二浪長男(私立中高一貫男子校卒)、通信制高校次男(在宅フリーダム)、小学生長女(やんちゃ系ナイーブ派)に日々育てられる母(会社員)のブログ。本当は次のごはんのことばっかり考えてる。親バカです(〃ω〃)

中受本――ではないのですが、

元外交官で作家の佐藤優さん、

国会議員で五児(!)の母である井戸まさえさんの

「教育」をテーマにした対談集。


ウェブに掲載された対談で気になって、読みました。


モスクワの日本大使館に勤務している間に

ソ連崩壊を目の当たりした佐藤優さんは


「魚は頭から腐る」

(民族や国家が衰退するときは、エリート層から弱体化する)


というロシアのことわざを用いて


“現下日本の状況は、ソ連末期に似ている”


と看破します。

曰く、未来の日本を強化するためには、

今の子どもや若者は本物の教養を身につけ、

「未来のエリート」を育てなければならない!


・・・とな!


対談で、しかもテーマが壮大すぎて

面白そうな見出しのわりに

全体にさらっと通り過ぎてしまうのは残念ですが

(聞けるのはあくまでもお二人の個人的体験・見解ですし)



今、小学生に勉強させて

偏差値を上げさせて

難関大学に進学させることが


・・・この子の幸せなのかしらっ・・・・!?


なんて揺れてしまいがちな母にとっては


共感や思いやり、寛容力・人間力を

育てることこそ、教養であり勉強の目的である


というような、当たり前だけれど

心安らぐ言葉があるのではないでしょーか。


この子が今勉強することは、

日本の未来にとって善きことなのだ・・・

(とまでは、思いませんが)。


読書のすすめに大きくページを割いているので

ブックガイドとしても刺激的です☆



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中学受験についてはもちろん、

高校受験や大学受験にも言及されていて


個人的には、佐藤優さんの



「早稲田は(中略)大学に入ると野放しになっちゃう。

そうすると、処世術しか身につかない危険性があります。

(略)その点、慶応はかなり締められるから、学校の勉強だけで知識がつく。

さらに上智はもっと厳しい。もっとも、上智は締めすぎの感じがしますが」



という話に、ぶんぶん首を縦に振っちゃいました~^^;



「もし僕に子どもがいて、関東にいるんだったら慶応に入れたい」

とのことです。

「幼稚舎から入れたら子どもは楽だけれど、それはあえてしないで、

やっぱり中学か高校を受験させる。ただ、高校となると異常に受験が大変でしょう。

そうすると中学くらいから入れちゃうのがいいのかな

ですって!


紹介されていた論理エンジンは、ついに買っちゃいました。


わたしが問題集を買っても

子どもの成績が上がるわけじゃないのにね・・・

(だから今まで買わなかったのじゃ)


職場近くの書店がオヤジビジネスマン仕様なため、

佐藤優さんの著作はかなり読んでいます

(それでも全く追いつかないほど多作なのですが!)。


宗教観などもありますので、佐藤氏のすべての意見に

賛同するわけではありませんが、

氏の机上に終わらない深い「教養」と人生哲学には

感服しつつ、共感しつつ楽しませてもらっています。


やっぱり、一つの確固たる哲学を持って生きるということは

仕事であろうと、子育てであろうと、人生のアクシデントであろうと

自信を持って対峙できるのだなあと思いました

(「ブレない」っていうやつですのね・・・)



一方、同じ(?)母であるはずの

井戸まさえさんのご家庭のお話は、



いや、それは母がちがうし父がちがうし

たぶん子どももちがいしゅぎ・・・・



と、あまり参考にできなくて

しゅんとしそうになりますが、


しゅんとしてないで、

大人も学び続けてまいりたいと存じます~。