霊感があるわけでもないし、千里眼があるわけでもないし、ましてや7代前の先祖まで見えるわけないので・・・街頭伝道では人を選ばず、手当たり次第声かけます。

(明らかに高校生以下とわかる人、壮年壮婦とわかる人は別です。壮年壮婦は、青年の支部では伝道対象ではありませんでした。家族や親族は別です。)

 

声かけた人が、他宗教の信者ということもあります。

天理教、世界救世教の献身者みたいな人と出会って、ビデオセンターにつなげた人がいます。

さすがに信仰を持っているだけあって、意識が高く、ビデオの内容はある程度まですごくよく入っていきます。

でも・・・2daysに行くことなく、来なくなりました。(結果的によかったです。)

天理教、世界救世教のおふた方は、私を伝道することはなかったです。

 

しかし・・・こちらが声かけたのを幸いに逆伝道しようとする熱心な信仰者もいらっしゃいます。

一緒に活動していた二人から、創価学会の人が熱心に誘ってきたという話しを聞きました。

そして、こともあろうことか、一人は創価学会に入ってしまったと聞きました。

創価学会の信仰を持とうと思って入ったわけでも、統一教会をやめようと思って入ったわけでもありません。

その人を統一教会に伝道したいと思って、創価学会に入ったとのことでした。

しかし、当然ながらアベル(隊長)に凄い怒られて、すぐに白紙にしたそうです。

(本当に人のよい兄弟でした。今頃、どうしているでしょう?)

 

私にも一人、しつこく自分の信仰している宗教に誘ってきた人がいます。

創価学会ではなく、顕正会でした。

 

顕正会は、強引な勧誘でかなり問題になっています。

当時私が住んでいた家は、顕正会の支部(?)がある所で、よく駅前の公衆電話で若者数人グループになって勧誘の電話かけをしていたのを見かけました。

(当時は携帯電話がありませんでしたから。統一教会も同じように、公衆電話からグループを組んで、宝石展、着物展、絵画展等動員の電話かけをしていました。)

 

お蔭で、駅に着いて、家に戻る前に、アベルと話したいと思ってもなかなか電話があかず、イライラしたことが数回ありました。

 

顕正会を信仰している人、田中さん(仮名)は私と年がそう変わらない女性でした。

1991年、O駅で出会いました。

ビデオセンターに行くより、私と話したいと当初から言っていました。

私の連絡先を聞いてきたので、教えました。(当時は、自分の連絡先を伝道対象者に教えることに抵抗はありませんでした。むしろ、すぐにビデオセンターにつなげられなくても、親しくなればビデオセンターに行ってくれるかもという期待をしていました。)

 

1991年は、統一教会ではサタンの親玉国家と言われていたソ連が崩壊しました。

1989年にベルリンの壁が壊れ、1990年にドイツが統一しました。

1991年暮れには、金日成と文ちゃんが会談をしました。

ですので、この1991年・・・統一教会信者は摂理が進んだと盛り上がっていました。

(文ちゃんは金日成と会談した以外、何もしてないのに、お花畑思考の信者は文お父様がサタンと闘って勝利したお蔭だと思ってました。)

 

1991年、ゴルバチョフ大統領が来日しました。

それを記念して、「ロシア展」などが行われました。

勿論、ゴルバチョフの来日も「ロシア展」も統一教会は全く関係ありません。

しかし、何故か・・・「ロシア展に行くように」「できればゲストを連れて行くように」というお達しがありました。(うろ覚えのため、定かではありませんが。)

 

私は田中さんを誘って行きました。

田中さんは、ロシア展の会場ではそわそわして落ち着かなかったです。

ロシア展を出た後、田中さんは私にこう言いました。

「ななくささんの家、T駅だよね。私もちょうどT駅の近くに用事があって行くから、T駅前の喫茶店でお茶しようよ。」と・・・。

(ここで私も気づくはずでした。言い訳すれば、この時はまだ田中さんが顕正会信者とは知らなかったのです。)

 

喫茶店に着いたらすぐに、「あっ、知り合いがいるから、一緒に話そうよ。」と言い、無理やり顕正会の知り合いのいるテーブルに座らされました。

知り合いという人は、自分の親年代位のおばさんでした。(今の私位の年齢)

 

テーブルにつくやいなや「変わった出会いだったんだってね。」と言ってきました。

その後、一方的に顕正会の信仰の話しとキリスト教の悪口を言い、私にも顕正会に入るように言ってきました。

 

いくら伝道したいと思っていても、どう聞いても怪しいとしか思えない宗教に入る気持ちにはなれません。(人のことは言えませんが。)

適当に誤魔化して、断って帰りました。

その喫茶店は、顕正会の人があちこちのテーブルにいて、私の隣のテーブルでも入信の説得をしていました。

隣のテーブルの人は入る決意をしたようで、その様子をみていた田中さんは羨ましそうにため息をついてました。

 

その後もしつこく電話がかかってきました。

私が2回目の実トレに行って、家にいず、ホームで生活している時も何度も家にかかってくるので、その度、母が私に実トレホームに電話してきました。

私は、実トレマザーに事情を話しました。

 

マザーは「ななくささんは、どう思う?」と聞いたので、「もう関わりたくないです。」と答えました。

マザーは「そうね、関わらない方がいいね。」と言いました。

私は、田中さんにどう言って決別したか忘れましたが、その後は電話がかかってくることはありませんでした。

 

 

時は流れて・・・

脱会して2年後の1998年・・・

専門学校の先輩から突然、電話がかかってきました。

「同窓会名簿見て、ななくささんが近くに住んでるのわかったから、懐かしくて電話したの。今度、一緒に夕食でも食べよう。」と言うので、私も懐かしくて先輩の指定する駅で待ち合わせしました。

 

一緒に夕食と言ったのに、先輩は「私は食べてきたから」と言い、私にマックで食事を買わせ、マンションに連れて行きました。

 

ここまで言うと何が起こるかわかるでしょう。

 

またも、顕正会への入信を勧められたのです。

先輩は、専門学校時代は創価学会信者でした。

だからマンションに着き、変な男性がいきなり「罰があたった」話しを始めた時、「ここは創価学会ですか?」と聞きました。

先輩も男性も「違うよ。」と即否定しました。

 

どうやら、創価学会と顕正会は仲が悪いようです。

ついでに、どう違うかわかりませんが、T駅近くの顕正会と先輩が勧めた顕正会も仲が悪いようです。(まるで、今の家庭連合と分派のようです。)

 

勧誘はしつこくて、入信しないと帰さない勢いでした。

私の隣のテーブルの人もかなりしつこく説得されてました。

隣のテーブルの信者の人が言っていることが聞こえました。

「私はあなたにここに入って欲しいと思わない。ただ、あなたに幸せになって欲しい。」

 

その人の今の幸せは、ここから解放されることなのに・・・

 

あまりにしつこかったので、私は過去統一教会に入っていたこと、そのために親にかなり心配かけたこと、だから、すぐにはここには入れないことを話しました。

さすがに、そのことを話すとわかってくれ、「じゃ、また来るように。」と言われ、顕正会の仏像(?)を前にお祈りをし、やっと帰してもらえました。

 

帰ってすぐ、私は先輩に「もう行かない。あんなだまし討ちのような勧誘、統一教会でもやらない。二度と連絡しないで欲しい。」と酷い言葉を連ねた手紙を書いて、翌日投函しました。

その後、先輩から連絡はないです。

 

 

さて・・・さんざん、ここでの勧誘を断ると罰が当たると・・・男性顕正会信者から言われたわけですが・・・・

その言葉通り罰が当たりました。

その時、私婚約者がいたのですが・・・破棄となりました。

 

 

でも、その婚約者とは結果的に結婚しなくてよかったわけですし、お蔭で今のダーリンとめぐり会うことができたわけですから・・・

罰が当たってよかったです。