その昔、フラワーアレンジメントの先生が

「私はシャネラーよ♡」

と言っていました。




まだ若かった私は
「そーなんだ、シャネラーって(笑)」
と思った記憶があります。





そんなことをふと思い出したのは、
旅行先のシャネルのブティックで
ドレスとワンピースを試着したから。

偶然に通りかかって、
くるりと一周したところ、
ちょうど新作のドレスが入ってきたと店員さんに声をかけられました。

それも、私のジャストサイズが。

ドレスなんて着る機会ないわ。
と思っていたのですが、

私好みのワンピースも
サイズのご用意もあるとのこと。


息子はフィッティングルームへ行っちゃうし、
主人も「着させてもらえば?」なんて言っちゃうし、

促されるままに、
少しドキドキしながら、
着させてもらいました。


ドレスを手に取った瞬間から
びっくりするような高揚感。

活躍する機会はあまりないってわかっていても、
ドラマの主人公になったみたいに、
一人で盛り上がります。


ドレスの次に試着した
ワンピースは
シックなプラックでありながら、
ラインも、
モヘアの質感、肌触りも、
バルーンめいたデザインも、
丈やフレアの感じも
アクセントになる嫌味のないボタンも
全てにおいて好みで、
完全なる一目惚れです。


うっとり♡


とても素敵な経験の余韻は
思った以上に続きます。




もう少し子供が大きくなって、
落ち着いたら、
もう一度ここに来よう。

それまでに、
お洋服が合うような女性になっていよう。


そんな目標のような
モチベーションのようなものが浮かんできました。

そう、
いつか聞いたお花の先生のように。

点と点が長い時間を経て
先になりました。






子育てをしていると、
自分のことは後回しになりがちで、
それが心地よかったりします。

自分より大事と思える存在がいるって
幸せなことです。

だから
自分がどうなりたい、
という先のビジョンを描きにくくなってしまうのかもしれません。

毎日が精一杯という表現が正しいのかしら。



私も
やりたいことってなんだろう?
と考えたときに、

美容院やスパに行く、
習い事をする、
お寿司を食べる、
ワインを飲む、

などといった小さな欲求は挙げられるけれど、
こうなりたい、
とか、
何歳の頃にどうしていたい、
といった将来像は最近はずっと漠然とふわふわしたものでしかありませんでした。

それがもどかしくありつつも、


シャネルの似合う女性になること

これも十分にふわふわとしていますが、
お肌や髪のお手入れが楽しくなるし、
健康意識は高まるし、
何より自分をアップデートしたくなります。


やっぱりお店はパリ1区のカンボン通りにある本店がいいかしら?
それともどこか別に長く通える店舗を見つけるのもよさそう!
ココ・シャネルの映画をもう一度観たくなってきた♡
どこにおでかけしようかな?
あれ?もしかしてこれから入園式とか入学式とかあるじゃない?

と妄想は膨らむばかりです。