『自然派』『無添加』『オーガニック』。現在、これらの言葉は様々な商品に使用されている。
皆さんはこれらの言葉を聞いて、どんなイメージが浮かぶだろうか?
多くの人が「体にいい・優しい」「健康になりそう」など、プラスのイメージを持つのではないだろうか。

だが、これらの言葉の裏には深い闇が隠れている。今回は、近年増えてきている『オーガニック化粧品』について紹介する。

結論から言うと、「オーガニック」に定義はあるのだが、オーガニック系コスメには日本においては明確な基準はない。
食品のみに農林水産省が管轄している有機JASの基準が適応され、明確な基準が定められているが、化粧品においては適用されない。最近は、海外の様にオーガニックコスメの認証団体などが出てきているが、これらはあくまで民間の認証団体であり、団体によって基準も様々。

こういったケースから、日本では各社の自主基準において、無添加やオーガニック、自然派と言っても問題ない。逆に言うと、これらの理由から、市場には根拠のないというか、キャッチコピーだけの無添加化粧品やオーガニック化粧品も多々存在するのだ。こういった理由から、基準の甘い会社も厳しい会社も無添加と言えるのである。ひどい会社は、無添加やオーガニックに対する自社基準も定めず、海外輸入のオーガニック認証を受けた植物エキスを100ml中に0.01ml程度入れただけで、「製品自体をオーガニック化粧品!」「ナチュラルで安全性が高くお肌に良い!」と言っている会社も存在している。

さらに、自然由来成分は肌に優しい、は全く説得力がない。
自然界にあるもので接触性皮膚炎になるケースはたくさんあるし、精油や植物成分がその代表である。
果汁でかぶれる人も存在し、グレープフルーツジュースを肌につけてもビタミンCは補給できない。よく「栄養クリーム」と表現する方がいるが、もし栄養たっぷりだったら雑菌の大好物である。栄養たっぷり=美容成分たっぷりと言うのかもしれないが、美容成分てんこ盛りにしたからと言って肌にいいとは限らない。30種類も40種類も植物由来成分入れたから全方向の悩みにアプローチできる、というのは都合がよすぎる。そんな万能コスメはありえない。そもそも精油も人間が勝手に植物から抽出したオイルなので、別に「自然ではない」のだ。

このような化粧品以外にも、「〇〇だから安心、安全」という考え方で思考を止めることは非常に危険である。
「本当に自分に合ったものは何なのか?」「このモノがどうやって作られているのか?」様々な視点で思考することが自分の健康を守る第一歩になる。

 


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