ロシアは、とりわけアメリカからの市場開放圧力・拡大圧力に真正面から対抗。自国の国民にとって最も不可欠な食糧について、ほぼ自給自足化し、かつ、生物的に健康的な非GMO(遺伝子組み換えではない食品)を徹底している。
アメリカに対する遺伝子組み換え食品や、西洋医学の薬品の支配圧力に屈服し、それらを輸入し、国民を騙し続けている日本とは真逆にある。
国力の強さとは、国際間の同類闘争に負けない力だ。いくら経済的に豊かだとしても、国際圧力に負けている日本のような国は、貧しい国に成り下がっている。

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「【最強】依存心ゼロ!オーガニック先進国であるロシアの食料事情について」(リンク
 
2017年11月、ロシアのプーチン首相はロシアの農家に国を世界最大のオーガニック食品輸出国にすると発表しました。さらに2018年8月には、ロシア全体での有機食品の生産、貯蔵、輸送を規制する新しい法律にサインをしています。

有機農業を促進する理由として「遺伝子組み換え(GMO)」の危険性を熟知し、モンサントのような多国籍企業に依存をしない、健康的で環境に優しい自立国家を目指す考えがあるようです。

日本とはまさに逆行した動きを加速する大国ロシアでは、いったいどのような事が進んでいるのでしょうか。ここでは、オーガニック大国・ロシアの食料事情と事業について簡単にご紹介したいと思います。

■「食の安全性」について国民に徹底的に教えている
2010年ごろからモスクワでは「食の安全性や健康に高い関心を持つ」人が増えていったといわれています。これは国策として「食の安全性」をTVなどで訴えた相乗効果によるものです。

バラエティやドラマが主流の日本のメディアでは考えられないことですが、ロシアの番組では店頭で販売されている日本をはじめとする様々な輸入品の検証をするような内容のものに人気が高まっています。

そこではフルーツの賞味期限やサラミやソーセージ、牛乳などの乳製品についての品質をチェックするなどの内容が取り上げられています。

このような番組があることはもちろんですが、何より1986年4月におこった「チェルノブイリ原発事故」の影響から、食に対する安全性については非常に関心をもっている人が多いということも理由のひとつとしてあるでしょう。

■もともとロシア人は「オーガニック」好き
ソビエト時代から流通が少なかったロシア人は自給自足の生活をする人がたくさんいて、いまでも菜園をする人は少なくありません。

ソビエトが崩壊した際、モノ不足に象徴される大変な社会混乱があった事はご存じでしょうか。当時は食料供給もままならず、パンの配給などで何時間も並ばなければならなかったのですが。餓死者を抑えられた理由として、ダーチャと呼ばれる家庭菜園を持ってる市民が大勢いたから。という事があったそうです。

またロシア人は森や自然を愛し野菜は不ぞろいであることも熟知していますし、オーガニックという名前がは流行る前から、安全な野菜や果物がどういうものかをよく知っている人々だとも思います。

■ファーストフードは「危険」レッテル
モスクワなどに行くと日本食レストランをはじめ、海外のファーストチェーン店ももちろんあります。ですが、残念ながら「日本の食材を使っての」日本食レストランはあまり見かけません。

理由として「日本の食材は必ずしも新鮮ではない」という声が多かったと聞きます。これは日本食だけではなく、例えばマ●ドナルドなどの大型ファーストチェーンに関しても同じことで、ロシアの厳しい基準をクリアできず、何度も業務停止命令を受けています。
世界では「当たり前」とされるお手軽な食事を、ロシアでは受け入れないという事の証明のようですね。

ちなみにロシアのカップ麺(即席めん)のシェアですが、2006年度には31パーセントあったものが2010年度には16パーセントまで減少しています。これはファーストフードがいかに健康を害し、逆に私たちの労働力や時間を奪っていくことを理解している証拠だといえるでしょう。

■逆に日本はGMO量が「世界ナンバーワン」
では日本ではどうでしょうか。
たとえば、日本の街角でこんなアンケートをとってみたとします。

遺伝子組み換え食品のアンケート
1.あなたは遺伝子組み換え食品をご存知ですか。
2.あなたは遺伝子組み換え食品がどれくらい日本に入ってきているか知っていますか。
3.日本の国内自給率は何パーセントですか。

いかがでしょう。おそらくほとんどの方が答えられないのではないでしょうか。

遺伝子組み換え食品の知識として日本では現在このような状況になっているので、知っておくのもおすすめです。

日本はGMO作物を年間1888トン輸入(2017年度)している世界でも希少なGMO作物消費国です。
農林水産省の発表では2018年度の日本の食料自給率は37%(カロリーベースによる試算)。残りの食材はすべて輸入品に頼っています。
輸入先は主にアメリカ、ブラジル、カナダなどですが、これらの国が遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシを作っている割合は90パーセント以上です。
ほとんどのGMO大豆は、私たちがスーパーなどで購入する豆腐やしょうゆ、みそなどに使われていて、表示義務がないしょうゆなどの場合には、ほぼ100パーセントGMO大豆が使用されています。
最近日本では「ガン」にかかる人が多くいますが、全国健康保険協会によりますと、2人に1人がガンにかかっているという結果が出ました。

すべてがGMOのせいかは不確かですが、「遺伝子組み換え食品」の危険性について知識を持つロシアなどを比較してみれば、おのずと日本の健康が危ういことは確かです。