長周新聞リンクより

 「ミートショック」と呼ばれる輸入牛肉の高騰が大きな問題になっている。最大の要因は、牛肉の輸出大国アメリカで昨年春から夏にかけての新型コロナ感染拡大で複数の大手食肉加工場が閉鎖され、市場に混乱を来しアメリカ国内の牛肉価格が高騰していることだ。加えて新型コロナ禍からいち早く経済活動を再開させている中国で牛肉需要が急激に増加しており、牛肉の争奪戦の激化が価格高騰に拍車をかけている。コロナ禍のもとで牛肉以外でも輸入に頼る食品の値上げがあいついでいる。これまで歴代政府は「食料は安い国から買えばいい」というスタンスで、農産物市場を次々に明け渡し、国内生産を破壊してきた。その結果、2019年の食料自給率は38%にまで落ち込み、輸入がストップするという有事のさいには国民は飢餓状態におかれ、餓死をもよぎなくされる危険水域にある。昨年来の新型コロナ禍はまさに有事の事態を想起させ、日本の食料安全保障の危機に警鐘を鳴らした。輸入牛肉の高騰は日本の食料生産、食料供給体制そのものに問題を投げかけている。

 

 

コロナの次は食べ物が不足する可能性が!