こんにちは!
成田万寿美です。

「人の目を見て話せない!」

というご相談を受けることがあります。


まず、結論を申し上げますと、気にすることはありません。
この感覚は、私たち日本人にとっては当然のことなのです。

コミュニケーション研修などで、
「アイコンタクト」の重要性を、
指導されたことのある方も多いと思います。
私たちはいつから、
「目を見て話しなさい」と言われるようになったのでしょう。

アイコンタクトは、時にとても効果的ですが、
正直申し上げて、本来は欧米的な身体表現なのです。
コーチングやコミュニケーション学が日本に入ってきて以降、
当たり前のように言われるようになりました。
でも、胸に手を当てて考えてみてください。
私たち日本人の多くは、
相手の目をじっと見ることも、
自分の目をじっと見られることもあまり得意ではありません。

「ありがとう!」「こんにちは!」も、
欧米の人達ほど、相手を見つめることをしません。
少なくとも相手が日本人の場合は、
正面から目をじっと見つめるより、
”一瞬”目を合わせた後、程よく視線を外した方が、
心地よい空気感が生まれると私は思っています。

これは、日本人の「相手に対する気遣い」でもあると思います。
常々、そんなことを考えていた時、その答えを見つけました。

日本はうなづき文化

一年前から通っている日本語学校で、
今期は「教授法」と「異文化コミュニケーション」を学んでいます。

「文化」とは、目に見える伝統や生活様式のことだけではありません。
目に見えない、価値観や感情傾向のような内面的な精神活動、
身体表現こそが、その国を理解する大きな文化です。

授業の中で、国により、
「アイコンタクト文化」と「うなずき文化」
があるということを知って、腑に落ちました。
私たち日本人は、本来「うなづき文化」なのです。

極論ですが、
「諾きはなく笑顔でじっと見つめられている」のと、
「時々視線は外れるけど深い頷きがある」のでは、
あなたならどちらが話しやすいですか?
私は、間違いなく「うなずき」がある方が話しやすいです。

そこで!提案です

「人の目を見るのが苦手」という方は、
ぜひ、話を聞くときに、うなずきのバリエーションを
増やしてみてはいかがでしょうか?
視線は、相手の黒目直視ではなく、目の辺りをぼんやりで大丈夫です。

そして、自分が挨拶したり、話を言い終えた時は、
プラス1秒だけ、アイコンタクトを残してみてください。
言葉がググッと相手に届きますよ。
ただし、言葉の後3秒見つめると、日本人は勘違いする場合があります(笑)
それは、愛を囁く時だけにしてくださいね。

国内の在留外国人がますます増える中で、
私たちは、互いの価値観、感情傾向、身体表現を、
もっと理解し合って会話する必要がありそうです。

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