こんにちは!

成田万寿美です。

 

今年も、良いお天気に恵まれて、

年末恒例のお伊勢参りに行ってまいりました。

 

この時期だけ、鳥居の真上から太陽が昇ります。

 

こちらの写真は、

伊勢に行くと必ず立ち寄るお店に飾られている色紙です❣️

 

出会って15年は経つでしょうか。
お店を切り盛りするお父さんお母さんは、たぶん80代。
息子さんが地元の食材を使って調理を担当されています。
従業員もみんな60代以上です!

お父さんは、笑顔はないけど一人一人に目が行き届き、
クールにタバコを吸う姿が渋くてカッコいい❣️
カウンターの中でタバコを吸っても、誰も文句を言いません。
みんなお父さんが大好きだから。

いつまでもお店に出ていて欲しいからです。

お母さんは足がお悪いのに、いつも笑顔が絶えません。
帰る時には足を引きずりながら見送ってくださいます。

昔は毎月伊勢参りをしていましたが、今は半年に一度くらい。
大病をした時には、長くご無沙汰もしました。


それでも、今も私が伺うと、ご夫婦ともホッとしたお顔で、
「元気になってほんまに良かっなぁ!ここ座り」と、
お待ちになっている一見さんを飛ばして席を作って下さいます!


息子さんも調理場から出てきて、明るい大きな声で、
「さしみ食べるか〜!」
調理場は大忙しなのに、言葉を交わす時間も惜しいはずないのに。
一言のために顔を出して下さいます。

それだけで充分想いが伝わって来ます。

お店は、静かな裏通りにひっそり佇んでいるのですが、
扉を開けた瞬間別世界!幸せな笑い声が弾けています。


時間に関係なく、100席ほどが地元の人達で埋まっています。
「味付けがどうのこうの」とか、
「料理が遅い」「ビールの泡が少ない」とか、
食通ぶった一見さんは、お父さんにぴしゃりと一喝されることもあります。
「それなら、もう来てくれんでよろしい!」って(笑)
毎日来てくれる地元のお客さんファーストなんですよね。

ビールの泡が少ないことも、

少しずつ酎ハイの割合が変わっていくことも、
仲良くなると、その深い思いやりの意味がわかります。
酔った馴染みのお客さんには、
「だいぶ酔うとるで〜、もう帰り!心配や」とタクシーを呼ばれます。
お父さんがいらっしゃるからこその心地よいバランスなのです。

誰もが幸せそうにお酒を呑んで、みんな笑顔で、

隣の人ともすぐ仲良し!
この日、隣に座ってらした男性は70歳くらいかしら。
お連れの女性は「彼女」なのだとご紹介下さいました。
奥様を亡くされたそうですが、

気の合う女友達と大人な雰囲気で楽しそう!
照れや隠し立てしないその大らかさも素敵です!
人生、楽しまなきゃね。

奥様もきっと安心されているでしょう。

60、70はまだまだだ!
80代パワー恐るべしです。いえ、若者には到底真似できません。
色紙の言葉どおり、お父さんお母さんには、
100歳まで輝いていてもらいましょう。

宿では、いつもコーヒーを用意して待っていて下さる仲良しの神職さん。
一昨年、私ががんの再発で再入院すると伝えた時には、
「成田さんにはお伊勢さんがついています。お帰りをお待ちしています」と。
「はい!必ず帰ってきます!」

そうお返事して、嬉しくて心で泣きました。


そして本当に奇跡は起こり、私は元気にまた伊勢で飲んでいます。
「ただいま!」伊勢の皆さん。
いつも笑顔と愛をありがとうございます。

今年もお伊勢参りをして、皆さんからたくさん元気を頂き、
また一年を無事に終えられることに心より感謝致します。

 

この記事を読んでくださった皆様にとりましても、

2020年が素晴らしい年となりますように。

 

 

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