こんにちは!

フリーキャスター&スピーチコーチの成田万寿美です。

前回は「影響力あるリーダーの声」についてお伝えしました。
ご紹介した<5箇条>は以下の内容でした。


1、ナチュラルボイス(地声)で話す。
2、喉を開いて発声する。
3、語尾を明確に発声する。
4、声をマーキングする。
5、間を大切にする。

今回は、この<5箇条>についてもう少し具体的にお伝えします。
 

1、ナチュラルボイス(地声)で話す

私の印象では、多くの政治家の声は喉声に聞こえます。

吉村大阪府知事、小池東京都知事は地声に近いと感じています。

 

「自己主張」や「相手を説得しよう」という気持ちで話している時、

人は喉声になりやすく、その声で一定時間話していると必ず枯れてきます。

選挙演説を聞いていると分かりますね。

私はこの声を、「一方通行ボイス」と名付けています。

あなたは、上司への報告やお客様へのセールストークの際に、

声のトーンが上がったり、普段より大きな声になっていませんか。これも要注意です。

高いトーンと大きな声は不快感を与える場合が結構あります。

力みや飾り気のない“地声”が、相手に心地良く伝わります。

<ポイント>
100人に向けて話すときでも、一対一で話すときのように、

リラックスした地声のトーンで話しかけて下さい。
 

2、喉を開いて発声する

声から感情が伝染します。あなたのリラックスした声を聞くことで、

相手もリラックスできるでしょう。

高い声、大きな声を出そうとすると、舌の付け根が上がり、喉を締めてしまいます。

息の量が少なくなり、かすれた声になりがちです。

<ポイント>
ゆっくり深い呼吸をしながら、顎や舌の力を抜き、

ポワンと喉を丸く大きく開くイメージで話すことがコツです。

相手に届く声になります。
 

3、語尾を明確に発声する

日本語は語尾がとても大切です。

せっかく良い内容を話していても、語尾が弱かったり消えてしまうと、

自信がないように聞こえ無意識に相手を不安にさせています。

私は外国人に日本語を指導する時は、

必ず「語尾まできちんと発声する」こと、「句読点でしっかり言葉を区切ること」

をお伝えします。

英語は、語尾を次の単語につなげリズムを大切にして発声しますね。

そこが日本語発声との大きな違いです。

また、日本語は精神性の高い言語で、

母音の「あいうえお」には言霊が含まれていると言われています。

語尾に、話し手の「想い・感情・人格」が滲みます。

<ポイント>
語尾の母音まできちんと発声しましょう。

自分の語尾を自分の耳で聞く位の余裕を持って話すと、

あなたの言葉は相手の心に届きます。
 

4、声をマーキングする

日本語は抑揚の振れ幅が小さく、淡々と口先で話せてしまう言語です。

日本人の奥ゆかしさでもあるのですが、自分の意見をきちんと伝える諸外国の人たちに取っては、

「日本人は何を考えているのか分かりにくい」と感じさせることもあるようです。

あなたが影響力あるお仕事をされていたり、多くの部下を持つお立場なら、

日本語にも少し抑揚をつけることをお勧めします。

抑揚とは、声の3大要素と言われる「大きさ・スピード・トーン」を変化させることです。

言葉が声の抑揚に乗って深く相手の心に伝わります。

<ポイント>
スピーチ原稿には、自分なりの抑揚記号をつけて(マーキングと言います)練習するといいでしょう。

一度自分の言葉で書いてみると、話し癖がよく分かります。
 

5、間を大切にする

聴き手には言葉を理解する「間」がとても重要です。

話し手は、当然自分が話す内容をわかっているので、先を急ぎがちです。

それでは言葉の洪水、または情報の詰め込みになってしまいます。

初めてその内容を聞く人は、一つ一つ言葉の意味や話し手の想いを噛み締めたいのです。

今聞いたことをリフレインし、咀嚼し、納得するための時間。それが「間」です。

「言葉」は情報を伝えますが、「間」は、想いが交わる瞬間です。

<ポイント>
伝えたいキーワードやフレーズを伝える時は、

前後どちらかにしっかり「間」を取りましょう。

言葉で埋める代わりに、アイコンタクトや表情を意識できるといいですね。

 

いかがでしょう?

一つでも二つでも試してみて下さい。

人前で話すときの印象や言葉の伝わり方が大きく違ってきます!


成田万寿美


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