こんにちは!
成田万寿美です。
稲盛和夫さんが亡くなりました。
昔、テレビ東京の「堀場雅夫の心はベンチャー」という対談番組で、私は進行役を務めていました。
毎回、素晴らしい経営者さんの本音をじっくり伺える機会をいただき、30代の私は、荷が重くも心痺れるお仕事でした。
稲盛和夫さんがゲストの回は、
京都の鯖寿司が有名なお料理屋さんで行われ、いつになく緊張感に溢れていました。
個人的にはお二人はあまり仲が良くないらしい!という噂をお聞きして、私が盛り上げなければ!とプレッシャーも感じていました。
テレビ局や広告代理店のお偉い方々が見守るなか、
収録は静かに始まりました...。
こんな大切な収録で、私は大失敗をしてしまったのです!
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収録の翌日、局に呼び出された私は、
プロデューサーからお叱りを受けることになりました。
ビデオを観せられた私は、愕然とし、
すぐにやってしまった失敗の数々に気がつきました。
1、編集者泣かせの私の相槌や頷き言葉の多さ。
2、ゲスト同士の対談ではなく司会者のインタビューになっている。
3、場を仕切り過ぎたことでゲストが司会者の目を見て話している。
生放送ばかり担当してきた私の悪い癖が全て出てしまいました。
私は、間違いなく緊張し舞い上がっていたようです。
大物同士の対談なのです。
もっとお2人のペースに任せて、しっかり間をとり、
一歩下がった進行をすべきでした。と、すぐに理解しました。
こんなすごい対談に、時間や台本を気にする必要なはいのです。
若気の至りというには、あまりにお粗末でした
司会者に対するクレームは、ゲストから局に伝えられたそうです。
それが稲盛さんか堀場さんかは分かりません。
ただ、今でも、思い出すと恥ずかしさに胃が苦しくなります。
取り返しのつかない失敗をしたものです。
それでもプロデューサーは、お叱りのあとランチに誘って慰めてくださいました。
「成田さんらしくなかったね」と。食事は喉を通りませんでした。
しかし対談を台無しにしてしまったその経験は、その後の私を大きく成長させたことだけは確かです。
のちに、
「インタビューは成田さんで」「成田さんは話しやすいんだよね」
と多くのトップリーダーの皆様からオファー頂けるようになりました。
あの日以降、私はテレビ収録だろうが、日常会話だろうが、
コミュニケーションの本質は相手に寄り添うこと。
と肝に銘じてきました。
今のお仕事コーチングでも自分の軸に置いています。
稲盛和夫さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
合掌
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