こんにちは!
スピーチコーチ&フリーキャスターの成田万寿美です。
【可能性がゼロでないなら迷わずチャレンジ】
【相手が誰でも本音で向き合う】
これは、私の生き方の全てにおける基本姿勢です。
その信念の下、10月末に大学病院で、5日間の鼓膜再生手術&入院を決断していました。
それは3か月待ちの予約でしたが、お引き受けくださるドクターに会えたことを、心からありがたく思い、その日を待ち望んでいました。
ところが、日程を決めてからしばらく経って、
担当医から「講演依頼が入ったので手術日を来年に変更して欲しい」
との電話がありました!!
私は戸惑い、「その日程に合わせて、仕事を全て調整していたんですよ!」と訴えました。
すると、「あなたの仕事のことは僕には分かりませんが、そんな忙しくてそもそも手術できるんですか!!」
と逆ギレですか?!
ドクターのイライラが電話の声から伝わってきました。
更に、「放射線を浴びた鼓膜再生の成功率は低く多くの医者はやりたがりません。〇〇先生に頼まれたからやりますがね」と!!
ありがたく思えと言わんばかりに聞こえました。。
噂で聞くところによると、耳に関しては、優秀なドクターだそうですから、多くの患者さん達は文句を言わずに日程変更に応じるのかもしれませんね。
でも、私は違います!
「先生が学会での講演を断れないように、私もお客様とのお約束を2度も変更したくないです。私も今を大切に生きているんです」
と言ってしまいました。
結局、電話では埒があかないので、病院に行って話し合うことになりました。言うべきことを心の中で想定し、
”さよならのセリフ”も胸に秘めて向かいました(笑)
診察室に入ると、まずドクターの長〜い説明を黙って聞いた後、
「少し私からもこれまでの経緯をお伝えしていいですか?」
と許可を取り、私がこの病院を選んだ理由を静かに話しました。
それは…、
「病気を診ずして、人を診る」という病院の理念。
「患者の人生を応援する治療」というWeb上で輝くキーワード。
この在り方に惹かれたからです。
と、ワントーン落とした静かな声で病院への敬意を伝えました。
さらに「私は、より質の高い仕事を提供する為にこちらの病院を選びました。大学病院の医師にとって学会での講演も大切なお仕事の一つであることは理解できますが、わたしの人生も少しだけ応援してやって頂けませんか。」
真っ直ぐ目を見てお願いしました。
すると、ドクターの声も落ち着いたトーンに変わり始めました。
そのタイミングを見計らって、
「鼓膜の穴は、放射線照射後4年も経ってから空いたこと。
その後、医師が放射線だけのせいにして根本治療をせずに放置して来た真実など…。」
これまで感じてきたドクターへの違和感と見解を伝えました。
黙って話を聞きながら、私の鼓膜の画像を見ていた医師は、
「確かに、放射線を浴びた割には鼓膜が綺麗ですね。これなら上手くいくかも…」としばし沈黙。
その「沈黙の間」を黙って待っていた私に、
<新しい治療法>を提案されたのです!!
それは、局所麻酔の日帰り手術でした!
数年前に承認されたばかりの新しい治療法です。
従来の人工鼓膜や自分の皮膚を貼る手術ではなく、
「成長因子」を鼓膜の穴に埋め込んで、自らの細胞が鼓膜を育てるという、新しい考え方の再生治療でした!
データが少ないので、「成功の可能性は分かりません」
とのことでしたが、説明を聞くにつれ、私はワクワクし、
「きっと上手くいく」と直感しました。
この話を私の耳が喜んで聞いているように感じましたから。
「それで、お願いします」と、即答しました。
もし今回、ドクターに講演依頼が入らなければ、先生も新しい治療法にチャレンジすることなく慣れた全身麻酔手術をされていたでしょう。
私自身もそれしかないと思っていました!
対話の末の結果オーライの展開です❤️
「全力でやります!」と力強い声のドクター。
最後は、笑顔のグータッチで対話を終えました♪
一見、最悪に思える事態も、
正面から向き合い冷静に本音で話し合えば、想像を超える良き結果をもたらすことがあります。
「対話」の目的とは、どちらかの勝ち負けではなく、
両者が幸せになるための話し合いではないでしょうか。
何事も一喜一憂せず、自分の心にも相手にも真っ直ぐに向き合い、
誠意を持って対話すれば、
物事はきっと良き方に向かうと確信しました。
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