こんにちは!
フリーキャスター・スピーチコーチの
成田万寿美です。
大谷翔平さんが、昨年のWBC決勝戦で、
「憧れるのをやめましょう!」
とチームメイトを鼓舞したことが話題になりましたね。
それは...憧れの感情を抱いて相手を見ていると、いつまでもその人を超えられない!ということのようですね。
私なら、人前で話す皆さんに、
「うまく話すことをやめましょう!」
と言いたいです(笑)
スピーチや対面での会話や面談などのシーンで、
うまく話そうと思えば思うほど、緊張感はどんどん大きくなり、
”自分というライバル”を超えることができないからです。
「上手く話す」とは、
予定したプレゼン原稿、練習した通りの受け答えができれば100点!
ということでしょうか?
私はそうではないと言いたいです。
聴き手は、話し手が事前に予定した100点には感動しません。
「まあまあだね」と言われているかもしれませんよ。
聴き手は、今今の話し手のリアルな言葉に感動します。
感動だけが、人の行動を変えることが出来ます。
私は、スピーチのアドバイスさせていただく時は、
一旦言いたいことを全部書き出していただいて一緒に検証し、
本番では、原稿ではなく、流れだけをメモして、原稿を手放すことをお勧めしています。
流暢でなくても、参加者の顔を見ながら、
今今湧いてくるあなたの言葉に人は聞き入ります。
一方的に上手に話すより、目の前の人と対話しましょう。
1対1も1対100も同じです。
「皆さん」に向けて話せる人はたくさんいらっしゃいますが、
会場の一人一人の「あなた」と対話ができる人はそう多くはありません。スピーチで大切なのは、上手く話すことより、
一人一人と対話するように話すことです。
もう一つ、上手く話すことより大切なことは、
緊張を受け入れ、味方につけることです。
”緊張を恐れる気持ち”が強すぎると、
ますます緊張という魔物に心を支配され、上手く原稿を読むことばかりに意識が向き、早口で一方的に話してしまいがちです。
本番では、準備してきた自分を信じて、
誰に何を伝えたいのかの軸を確認し、
イキイキと話している自分をイメージしながら話します。
失敗を恐れると、いつまでも今の自分を超えることはできません。
いえいえ!
そもそも「失敗」とか「成功」をイメージすることすら
手放せたとき、初めて、
今の自分を超えることが出来るのかもしれません。
四半世紀、テレビの生番組でニュースキャスターをしてきた私も、
実は、毎日毎日、ぐったりするほどの”緊張感”と闘っていました。
「上手くやらなければ」
「失敗したくない」
というガチガチの負の感情に支配されていたのです。
このままでは、いずれ、病気になってしまうと思いましたよ(笑)
でも、ある時、気がついたんです。
「平常心」で話す時、私たちは予想外の力を発揮できることに。
それ以降、私はあえて生放送だけを担当させて頂きました。
撮り直し出来ないという覚悟をすることで、
今今の緊張を楽しめるようになりました♪
では、どうすれば「緊張に負けずに」
人前やカメラの前に立てるのか!
私がやっている<簡単な方法>を5つご紹介します。
1、ご挨拶の第一声が大切
「こんにちは」「おはようございます」
直前に必ず声のトーンをチューニングしておきましょう。
2、第一声、「こんにちは」の前に「皆さん」をつけない。
一人一人に届くように「こんにちは」だけに心を込めましょう。
3、こんにちは!の後、返事を待つ「間」を入れましょう。
声は返ってこなくても、心の中でお返事されてますよ。
4、腹式呼吸で、ゆっくり深い呼吸をしながら話す。
心が落ち着いてきます。その場にいる人の顔が見えればOK!
5、緊張を感じたら、足の指で床をがっちり掴む。
大木になった気分でそこに根を張りましょう。
緊張しない人なんていません!
緊張に支配されず、緊張も味方につけて、
目の前の人と今今の対話を楽しんで下さいね。
成田万寿美公式サイト(動画もご覧下さいね♪)
https://naritamasumi.com