帝王RP | Live Free!! Climbing Free!!

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自由でありたいけれど、自由になれない、クライマーの日々

今日は今シーズン最終決戦で帝王をトライ。アプローチは凍える寒さでしたが、無風快晴だったので、帝王岩は暖かい1日でした。


前回はアップで疲れてしまったので、今日は到着して体が冷える前に取り付く。ところが、取り付くどころか離陸ができず、いきなり行き詰まってしまった。真っ向勝負なムーブだと出だしからフルスロットルで体を固めなきゃなんですが、この一週間体のケアばっかしていたので、力を出力することを忘れていたらしい。

何度かやるうちに思い出して離陸はできたけど、やっぱり体が動かずあと50センチくらいの所でテンション。程度にもよるけど、アップは大事なんだと痛感しました。この便はムーブの確認だけしてエイドダウンした。

パートナーのビレイと昼寝を挟んで2便目をトライ。今度は先程の反省を生かして、準備体操をやりまくってから取り付く。

やっぱりアップ不足だったみたいで、明らかに1便目と動きが違い体が上がっていった。何とか落ちる前にキーホールドを掴み、傾斜の落ちた部分に体を無理矢理捩じ込む。被った部分では呼吸がまともにできず、酸欠になっていたので何度も叫んで持ち直した。

ここまで来ると絶対落ちたくないので、残りの数メートルを慎重に登って、絶対に落ちない棚に這い上がった。あまりにも疲れたので、暫くここでくたばってました。

最後に帝王岩の頂上まで慎重に登り、終了点にクリップ。写真は撮れなかったけど、その名に相応しい絶景が広がっていました。この天気と景色。そしてパートナーや家の都合など、全ての条件が揃った瞬間を掴むことができて良かった。

流石にこの1便で肩が終わったので、後はパートナーのビレイに徹する。最期は天気が良かったので、小ヤスリの花唄小路を登って終了。丁度日が暮れる瞬間を見られてラッキーでした。荷物まで戻った時には真っ暗で焦りましたが。





これは正面壁にいた友人より。

この秋はカーテンコールや帝王のおかげで、ワイド漬けの幸せな時間を過ごすことができました。
今日のような青空の下でも、深い森の中でも、自分の持てる力を全力で出しきったと心から思えるワイドが好きです。

帝王が登れたと言っても足先行で登れた訳じゃないから、今度はどんな登り方でも登れるように挑戦したいと思います。まだ見たことはないけど、ワイドは永遠の戦いですね。