前回、前々回と、

 伯母の話だったので、

 

 (タイトルまで、

 伯母の話…だった)

 

 今回は、

 の話ですおじいちゃん

 

 

 AB病院に入院中病院

 せん妄?状態に、

 なったりしたけど、

 

 リハビリも開始し、

 

 ② 中心静脈栄養 の、

 処置を選択したので、

 

 その手術に……

 

 

 「別に家族は、

 立ち合わなくてもいい」

 

 と、

 言われたそうなので、

 (同意書は必要だったけど)

 

 結局、当日は、

 病院に行きませんでした。

 

 ドテッため息

 

 

 んで、当日は、

 ……

 

 私は手術のことを、

 失念しておりました汗

 

 家族に、

 「今日、お父さん、

 無事に手術済んだかねー?」

 と、言われて……

 

 はっ…

 

 

 

 ……罪滅ぼしのつもり、

 ではないけれど、

 

 この手術の翌日、

 仕事終わりに、

 寄ってみることにしました。

 

 因みにAB病院では、

 

 面会時間が決められており、

 (午後の数時間)

 親族のみ、

 発熱者NG、

 受付で認められて、

 許可証が出る、といった、

 システムになっていました。

 

 そんな手続き後、

 の病室に入ると……

 

 

 は起きており、

 正気でしたおじいちゃん

 

 

 手術のことを尋ねると、

 

 父

 「右の首元に何か入れた」

 

 とか、

 首下を見せながら、

 話してくれました。

 

 見たけれど、

 ……ガーゼに阻まれ、

 何がどう入って、

 どうなっているのかは、

 わかりませんでした。

 

 わからないけど、

 首元に入った何かを通して、

 中心静脈に、

 栄養液が点滴される、

 ことになってました。

 

 痛みとかはないそうですが、

 

 父

 「お腹が空いて……

 食パンに挟まった、

 玉子サンドが食べたい」

 

 これだけ喋れれば、

 正気の沙汰でしょう。

 

 私

 「そう…でも、

 これ(点滴栄養を指し)

 もう栄養が入ってるから、

 大丈夫だよ」

 

 食べなくても、

 中心静脈に栄養が入るから、

 大丈夫だよ、と、

 この時点では思っていたのですが、

 

 父本人にとっては、

 大丈夫ではなかったのです。

 

 父

 「……ぅん」

 

 いま思えば、

 やや不服ながらも、

 頷いていたけれど。

 

 

 これについては、

 

 主治医

 「そのうち、

 栄養が行き渡る様になると、

 脳が満足して、

 食欲を感じなくなるので、

 

 中心静脈栄養をしている人が、

 ものが食べれなくて、

 空腹を訴えることはない」

 

 ……と、

 説明を受けたそうでした、

 私以外の家族が。

 

 

 しかし、術後、

 いつまで経っても、

 

 腹減った、

 お腹が空いてたまらない、

 玉子焼き食べたいおでん真ん中

 おでん食べたいおでん左おでん右

 ……

 みたいなことを、

 訴えてきました。

 

 

 中心静脈栄養だからと、

 口からものを、

 食べられないワケでは、

 ないのですが、

 

 父は嚥下機能が、

 著しく下がっており、

 

 専門の方に、

 (言語聴覚士(ST)さんかな)

 診てもらった結果、

 

 「口からの飲食は厳しい」

 と、

 判断されてしまったのです。

 

 詰まらせて窒息死か、

 誤嚥性肺炎で死ぬか、

 ……

 みたいなかんじで。

 

 

 まぁ、だからこそ、

 

 ① 点滴

 ② 中心静脈栄養

 ③ 胃ろう

 の、

 どれか処置を選びなさい、

 

 ということになり、

 ②を選んだのですが。

 

 

 だいぶ前に書きましたが、

 (…覚えられておられないかもですが)

 

 父は一年前ぐらいから、

 食事を摂らなくなりました。

 

 あんパンと牛乳だけ、

 空腹を埋める為に、

 摂っていたかんじで、

 

 たまーーに、

 「玉子焼き食べたい」

 と、言うので、

 

 母が、

 少しでも食事をしてほしい、

 そういう思いで作っても、

 

 父

 「……やっぱりいらん」

 

 ということが、

 何度も何度もあったのです。

 

 ここ後も出ますしろくま

 

  

 ……だけど、

 緊急入院する前に、

 

 どういうワケか、

 母の作った玉子焼きを、

 食べていた時が、

 あったそうなのです。

 

 

 父が生涯で、

 口から食べた、

 最後の食べ物が、

 

 食べれなくなってもなお、

 食べたくてしょうがない、

 玉子焼き……

 というワケです。

 

 何とも皮肉だよなぁ、

 あんなに作らせておいて、

 食べなかったりしたのに、

 と、

 私たち家族は言ったり、

 思ったりしたのでした。 

 

 そして、

 よく人生最後に、

 何を食べたい……とか、

 言うけど、

 

 「最後は何も食べれないよね~~」

 

 と、

 伯母を見て、

 思ったり、

 言うのでした。

 

 

 続きます aya