埼玉高速鉄道浦和美園駅

浦和美園駅
栃木県人にとってはまず縁のない駅です。
サッカーを見に来ようとすればこの駅前に立ち寄りはするでしょうが、埼玉高速鉄道から降り立つではないですね。浦和からここへのバスがありますから。
でもこの鉄道に乗るのが目的となるとちと面倒。
素直に南北線から往復するか、今回の様にバスで乗り付けるか。
いずれにしろ億劫だな~。
と、うだうだしていたら新横浜線が開通して相鉄電車がここまで来るようになりました。
そうと来れば話は別。途中をつまみ食いせず、未乗の埼玉高速鉄道、メトロ南北線、東急新横浜線、相鉄新横浜線を一気にかたずけます。
さあ、行くぞ!

と、意気込んでいたら駅入口の発車案内に新横浜行が3分後と表示されていました。その次は15分後の日吉止まりです。
う~む。どうしよう。相鉄直通がいいんだけどこれ以上遅いとなー。
やけに時刻にこだわっていますがその訳は、埼玉高速鉄道子はほぼ地下鉄だそうなのでそれに続く南北線と目黒線のトンネルを抜ける瞬間を味わいたい。と、なるとやはり明るいうちがいい。という事なのです。
年末のこの時期ですと日没は16時半くらいです。現在時刻は14時40分。ここから目黒までは1時間くらい、西谷ですと1時間半くらいかかるそうなので余裕は30分というところでしょうか。なので急いで時刻表を調べたら1時間後までありません。
仕方がないとホームへ急ぎます。

西日差し込むホームへ駆け下りれば、

浦和美園駅

あれっ?6両なんですね。
相鉄直通もあるのでてっきり10両だと思っていました。
乗り込んでみればガラガラでしたが、メトロを走るころにはかなり込み合うんだろうなー。

なんて思っているうちに発車。
もう地平線まであとちょっと、という太陽がまぶし~い。さて沿線の風景はいかに。

埼玉高速鉄道

はい。真っ暗です。

ここまでバスで通ってきた感覚ではもう少しは地上区間があってもよさそうなのに情け容赦なく1分と経たずにモグラ~。
武州鉄道が出来ていれば荒川を渡る先までは地上区間だったんでしょうね。

外が見えないのでどのような所かさっぱり。駅に到着しても「こんな町なんだ」という発見がありません。想像するだけです。
鳩ケ谷。
自然豊かで田んぼが広がっているのかなー。
鳩山町と混同してますね。(^^)

てな事をしているうちに赤羽岩淵。

赤羽岩淵駅

1路線、埼玉高速鉄道をやっつけました。
浦和美園から約15Kmを18分。そりゃバスよりは早いけど京浜東北線より遅いな。

ここからは東京メトロ南北線。
勿論、当然、やはり外は見えません。
でも、王子や駒込、後楽園、市ケ谷、四ツ谷など馴染みのある駅を次々に通るので位置や風景を想像しなければならないという事は無くなりました。たしかに他の路線に比べてまっすぐに都内を走っている感じですね。
でも、その妙な寄り道をしないせいでしょうか。都内に入ればかなり込み合うと思っていたのにそうはならず、席が完全に埋まる事は無くメジャーな駅を次々にこなしていきます。
立ち客がいる区間も多々ありましたが、その人たちは短区間利用です。
やはり南北線前後の乗り入れ区間が良くないのかな?
永田町から半蔵門線へ向かったらずいぶん違っていたかも。
麻布や白金の人は地下鉄なんか使わないのかな?
てな事を思っているうちに多空席状態で目黒到着。
なるほど。6両で十分だね。

目黒からは東急目蒲目黒線。
発車するとすぐに、やっと地上に出ました。

目黒線

なんとか夕暮れに間に合いました。
ここまで1時間。
いやー、長かった。

と、思ったのもつかの間。
20秒くらいでまた暗黒世界。

その後も出たりもぐったりを繰り返して、まるで息継ぎに海面に顔を出すクジラみたい。
営団の3000系が似合いそう。

日吉からはラストスパートの東急新横浜線。

日吉駅名標

そして浦和美園から1時間25分。
終点の新横浜に到着です。

埼玉高速鉄道

フー。着いた着いた。
でも終点も地下だとなんだか、達成感だとか解放感だとかがさっぱりですね。

いや、まだ終わってない。
羽沢横浜国大までの一駅区間が残ってます。

という事で8分待って16:16発の湘南台行に乗り継ぎます。
やって来たのは和光市からの相鉄電車。
で、羽沢横浜国大、西谷、鶴ケ峰、と、停まってなんの感動も無く二俣川到着。
そのままだとあらぬ方向へ行ってしまうので下車しました。

二俣川ホーム

う~む。

4年前のJR直通に乗った時みたいに新線を乗りつぶしたのになんかむなしい。
終わりが細切れになってしまったからかな?
トンネルばかりだったからかな?
日没前に着いたけどこれだったら1時間待って相鉄直通に乗った方が良かったかな?

浦和美園から西谷までだと、距離は59.9Kmで所要は92分だけど、そのうちの80%が地下で、その上前述のように地上区間が点在状態だったから実質ずっと地下鉄みたいに感じましたね。
ちなみに新横浜までだとその距離は53.6Kmで、これは青函トンネルとほぼ同じです。
そこを85分かけて来たのですが、これが新幹線なら25分くらい。快速海峡でも40分かからなかったと思うのですが。
海峡線みたいなクロスシートをと贅沢は言わないけど、せめて相鉄御自慢のセミクロスシート車が乗り入れに使われていれば、また気分も違ったのでしょうね。

もうひとつつまらなく感じた要因に新横浜で乗り換えた事があげられると思います。
乗り換えだけならまだしも、待ち時間が8分もあるとは、相鉄は南北線との直通客をあまり考慮していないのではないでしょうか。
と言うより、相鉄はそもそも他線乗り入れにあまり乗り気ではなくも思えます。

例えば二俣川駅の平日発車時刻で見てみると昼間は南北線乗り入れなんかないですから。

二俣川時刻表

ちと解りにくいので方面別に
二俣川時刻表""

つまり相鉄新横浜線は神奈川県央からの新幹線客用で東急も同様の考えと言えるのではないでしょうか。
そのしわ寄せが横浜方面への普通列車に来ている様ですが、西谷-横浜間の区間普通列車があるのでそちらはまぁまぁ良いとしても、これじゃあどちらが支線かわからないですよね。
両鉄道とも世間を騒がせて新横浜線を作ったのだからそれなりの列車を走らせないとというのもあるでしょうけど、西谷~日吉間の区間列車を相鉄、東急の列車に接続するように走らせれば乗り入れはいらなかったんじゃないかな?
勿論ホーム対面乗り換えでね。