上海出張報告② 中国の化粧品市場 | 美容のブログ

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こんにちは
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NET美容のブログにご訪問いただき、
ありがとうございます!


きょうは、中国の化粧品市場について
お話したいと思います。

図は、日本の過去12年間の
化粧品輸出入額の推移です。

 
  輸出入とも概ね伸びている傾向
がわかりますね。

 

2011年度の
輸出額は約1700億円、
輸入額は約1300億円で、
約400億円、輸出が輸入を上回っている
のもわかります。

では、どこの国との貿易が多い
のでしょうか?

それが以下の図です。

 
 
 図は輸入国の貿易推移です。

 
 

 


輸入国ではフランスタイ、アメリカ
目立っております。

中国や台湾、韓国などからの輸入は
それほど多くありません。


タイは急激に伸びていますが、
日本から多くのメーカーが進出し、
品質の良い製品を安く作っているため、
日本への輸入が増えていると思います。


 図は輸出国の貿易推移です。

 

 輸出では、台湾、中国、香港、韓国など
東アジア圏が中心となっていますが、
 
中国と香港をあわせれば
中国がダントツで一位です。



<中国での化粧品市場>


 中国で化粧品は、
デパートスーパーマーケット
ドラッグストア専門小売店通信販売など
で売られています。

これは、日本の市場と良く似ています。


 写真は、上海での売上ナンバーワン
上海第一八佰伴です。

  

売上二位は、新世界城  


 
  

三位日系デパートの久光です。

 


この順位は数年変わっていません。


また、テレビショッピングなど
も行われていますが、
卸価格が非常に低いため
メーカーのメリットは少なくなっています。





最近は、20-30代の中間層がよく利用する
ドラッグストアや、
タオバオで代表される通信販売
での躍進が目立っております。


写真は、代表的ドラッグストアワトソンです。

 
 
 化粧品は日本と同様、
ドラッグストアでも多く売られています。

写真は、通信販売タオバオです。 
 中国総代理店の当社ではスーパーミリオンヘア
の販売にも活用しています。

  




<日本企業の中国進出>


 2008年のリーマン・ショック以降
欧米企業景気後退したのに対し、
 中国やインドなどは、V字回復しています。

  中国の概況を見ますと、


人口13億4800万人と非常に多く、

 実質GDPの成長率は、
ここ三年10%前後となっています。


 その経済発展とあいまって
消費市場としてみるととても魅力的です。

では、日本企業の中国進出は
どのようになっているでしょうか?



一般メーカーでは、
資生堂、カネボウ、コーセー、シュウウエムラ、
ファンケル、ノエビア、メナード、花王
など。


 最近の話題では、
アンファーの「スカルプD」が、
今年9月中旬より販売を開始しました。
 日本では大分ヒットした商品です。


 
   

受託メーカーでは、
東色ピグメント、日本コルマー、トキワ、
美創、アサヌマコーポレーション、
日本ゼトック
などが進出しています。



「上海第一八佰伴」は、
日本企業が始めた百貨店ですが、
現在は中国企業資本です。

ここ数年、上海一の売上をあげています
化粧品売り場は、というと、


お店はやはり一階にありました。
外国の有名な化粧品メーカーも
もちろん出店しています。

売り場は、日本の百貨店化粧品コーナーと
ほとんど同じです

フェイシャルエステの格安サービスも
ありました。

写真は、「日系化粧品メーカーの化粧品コーナー」です。


 

資生堂、カネボウ、コーセー、ノエビア、
ファンケル、シュウウエムラ、クレドポウ
など
日系の出店がありました。


クレドポウは、資生堂の高級ブランドですが、
資生堂のコーナーとは別に設けていました。




<私の会社の中国進出>

 まず、中国は人治国家であるということ。
人脈が大事でありそれを活用できること。

 経済発展が著しく、
国策としてこの先もある程度続く
と予想されること。

 人口が多く魅力ある市場であること。

などの理由によります。

ただ、街中を歩いていて感じることは、
中国女性はまだメイクをしている人が、
非常に少ないということです。

スキンケアをしているとは思うのですが、
見かけは、ほとんどスッピンです。

まだまだ、メイクは一般的ではないのでしょうか。


化粧品の販売数は伸びているようですが、
女性の顔を観察すると一部の人を除いては、
メイクの習慣がまだ浸透していないようです。

つまり化粧品の売り上げは、
頭髪化粧品や基礎化粧品に負う
ところが多いように思われます。

女性の就業率が高いので、
今後の普及が楽しみです。


次回からは、「化粧品」 開発入門 についてです。


私の所属する科学工学技術委員会で、
11月23日に講演した内容を、
初心者にもわかり易く、編集し直します


編集作業に時間がかかりますので、
掲載間隔は延びてしまうと思いますが、
ご了承ください


 最後まで読んでいただき、

ありがとうございました
m(_ _)m