人ははどうして太ってしまうのかって考えたことはありますか?
私たちの体は余分に摂取した栄養を蓄えて、
食事がとれなくなっても、
しばらくの間は生きられるようにできています。
これは一種の防衛システムです。
そのおかげで、山の中で遭難して、数日間食事ができなくても
生還できた人がたくさんいます。
だから、食べ過ぎて太ることは体が正常な証拠です。
テレビなどで、『痩せの大食い』の人がいて、
『いくら食べても太らないなんてうらやましい!』
という人がいますが、
『痩せの大食い』
の方は、体内のどこかに異常があり、
太れなくなっているのです。
私たちの体の仕組みは江戸時代や平安時代の人たちと
ほとんど変わりません。
しかし、現代の私たちの食べ物の環境は
大きく変わりました。
昔の人は食事をとろうとしても摂れなかった人がいますが、
現代の人は周りに食べ物があふれていて、
好きな時に食べられるようになっています。
また、
おなかが減っていないけど、時間だから・・・
と言って食べてしまう人もいます。
私たちの食生活が変わったからといって、
私たちの体のしくみが変わることはありません。
テレビなどで
”日本人は太りやすい体質だ”
という人がいますが、
日本人と外国の方では、
環境が違いますし、食文化も違うので
簡単に比較はできないと思います。