朱里子さんは3年生になった時33kgを切っていました。


しかし、太ると人に認められなくなる気がして

さらに食べなくなっていました。


このときの朱里子さんの食事のルールは

朝・昼・晩わずかなご飯と梅干1個と紫蘇一枚


そして、ときどき

「食べるな!!食べるな!!」

と幻聴が聴こえていたそうです。


このとき病院の先生から

”摂食障害”

と診断されましたが、

通院しようとか治そうとかしませんでした。


その理由は

”少しでも体重を増やしたくなかったから”


朱里子さんは現状がどれだけ深刻なのかが

このときわかっていませんでした。


※摂食障害とは拒食症や過食症のこと

  拒食症の症状に

  ごはんの量をきっちり計るなど

  食事のルールに強いこだわりを持つ  

  などがあります。




朱里子さんは母のまえでは

元気そうに振舞っていましたが、

このとき1回の食事に20数グラムのご飯しか食べていませんでした。



時間になったら決めた量をゆっくり口に運ぶ。


頭の中では食べることばかり考えるようになり、

人が食べているものがやたらと気になっていました。

レストランのメニューを暗記するほど眺め続けるほどでした。



しかし、食べ物を目の前にしたも食べることはできませんでした。

少しでも食べ物が体の中に入ることが許せなかったから。


頭の中では食べたいという気持ちと食べてはいけないという気持ち

が毎日たたかっていました。


この状態になると、夜眠れなくなり、おかしな行動を起こすようになりました。

朱里子さんは真夜中生ごみをあさり、親が晩御飯に食べた魚の骨をしゃぶっていました。



この段階まで来ますと、

精神的に異常が発症して、幻聴などが発生します。


頭の中では

『食べると太るから食べたくない』

と思っていますが

体は

『栄養が足りないから食べたい』

と思っています。


そうすると、無意識のうちにおかしな行動をとるようになります。


この状態が続いてしまうと精神分裂症になる可能性もあります。


好奇心で始めた食事制限で拒食症や精神分裂症になってしまっては

意味がありません。


だから、極端な食事制限はやめましょう。