♬「日記」の心♬ | ♪ILL be right here♪~♡あなたに言の葉の処方箋♡

♪ILL be right here♪~♡あなたに言の葉の処方箋♡

~何気ない言葉の中には貴女に知ってもらいたいメッセージが沢山込められています。学校では教えられない和の伝言をここに綴ります♪~

知り合って18年以上経つ奥様がおります。

 

きっかけは奥様のお子様が持病でこの世を去り、ある時当社を訪れて思いの丈を吐露して下さった時から・・・。

 

「どうしてこの子が・・希望だった女子高に入学できてあれだけ頑張っていたあの子が・・。」としばらくは毎日のように涙を流してお話していました・・。

こんな時って聞いてあげることくらいしか出来ない・・・先人は「慰めることが出来る1番の薬は時間である」とこれを「慰(とき=時)薬」と言いました。

 

無論お子様を失った悲しさが消え去ることはないのですが、慰薬は奥様の苦しみを少しづつ癒していることは確かで、わたしの声に耳を貸してくれるようになってきました飛び出すハート

 

そして過日のこと・・・。

 

奥様が一冊の本を持参し「これは娘が綴っていた日記です・・・。闘病の日々でも欠かさず自らの思いを包み隠すことなく書いていました・・。亡くなる2日前でこの日記は終わっています・・。(内容はプライバシーがあるので割愛)あつしさんに相談なのですが、わたしはこの日記を娘のもとに返してあげ、続きは彼女がいるであろう神さまの世界で書いて欲しいと思うようになりました。わたしの考えっておかしいですか?おかしいのならばこのまま保管しておきます・・・。でも・・やっぱり・・そんな手段ないですよね・・」と言います愛愛

 

このご相談を受けてわたしは「奥様の想いって実は日記という文化の心そのものです。現実的というか物理的にこの日記を届けるというのは無理ですが・・・←当たり前のことを真面目に話す自分が情けない笑い泣き笑い泣きその思いはお嬢さまの日記も葬祭式を行って忌火(いみび=葬儀の際にご遺体を焼く火や古いお守りや御札を焼く神事に使用する火)をもって空高く届けましょう!」とお祭りを執行いたしました飛び出すハート飛び出すハート

 

先人は人間の魂は2つあると考えたようです!

 

一つは霊(ひ)といい、これは今でも命の原動力として「火」「日」とも漢語訳されておりますよね!

 

もう一つは「体」。体とは「殻(から)」を語源とし、言い換えれば器です。この「殻(=体)」に「霊(ひ)」が留まることでわたしたちは「霊留(ひと)」となり「人」と漢語表記されているのですラブラブラブラブ

 

平安時代に入ると、宮中では「霊(=日)」したがって個々人の霊々(=日々)の心を文字で記録する習慣が誕生しました。

 

これを「霊(日)記」=「日記」と名づけ、日本独自の熟語となりましたウインクウインク

 

日記は公的機関では、政務の引き継ぎのための重要な書類とされ、「殿上日記」「外記日記」などが有名です。

 

もちろん人(霊留)それぞれの心の動きから、文学にも流用され「蜻蛉日記」「更級日記」などは超有名ですよね!

 

中世に入ると、日記はいつのまのやら今現在の霊(ひ)の記録から、回想録へと誤解が生じ始め、「土佐日記」などが登場し、現在のような日記=回想録へと性格が変容したのです気づき気づき

 

こうした道程を踏まえれば、件の奥様の想いは正鵠を射る行為であることが理解できますウインクウインク

 

故にわたしは亡きお子様の御霊(我が国では古来よりお若い女性が神と成られると「お名前」の後に姫命(ひめのみこと)といいます)に母の想いを祝詞としてお伝えし、忌火をもって日記をお焚き上げしました愛愛

 

想いは煙となって天に昇り、残った灰は、地に帰り(お墓と同じ理屈です!)、再び草木として自然に帰ってくることでしょうびっくりマーク