神麗 魂の 導き神

 宇宙総帥アリヒト



メラメラメラメラ今回もご訪問くださりありがとうございます。



・・・・・・百姓と変わりがないと言うことなのだな?」

続き


「さようでございます。まぁ、しかし一応みんな侍でございますから刀はちゃんと二本差しておりますが。まぁ、普段は何時も刀を置いて百姓と同じような事をして、うろうろしているだけでございます。それに、ここは山の奥でございますから、こいつから“ちょっとご相談がありますから、ちょっと来てください”と言われたら、私も何の事か分からず行ってみたんですよ。そしたら、そこにこいつらの身内か、何か知らないが敵方の奴らがおって、そこで私滅多刺しにあって殺されたのです。それがもう悔しくてくやしくて、それで私こいつにとり憑いて苦しめておるのでございます」

「そうだったのか。では、その仕返しはどのようにやっているのだ。仕返しの方法をいってみよ」

「仕返しと云うより、私こいつに騙されたものでございますから、こいつも何時も人から裏切られるようにしております。ですから、こいつもう、何をやったって皆から信用されないのですよ。皆がこいつを嫌うと云うよりも“あいつに喋ったら皆に筒抜けになるから、あいつに喋ったら訳が分からないようになるから、もうあいつには大事なことは相談するな!”と、ですから、これは自分でなんかかんか一人でしながら、誰も自分の言うことを聞いてくれないものですから、だからどうして自分はこうなってしまったのだろうか?と何時もそのような事を考え込んでおります」

「そうか、では其のこともお伺いしてみよう」

確かに当方にお見えになるご相談内容と云えば、何時も同じ地区(宗教)の皆さんがどのような考えでいるのか?とおひとり、おひとりの心の中、想いを探る事だった。

で今喋った事に”如何ですか?”とご相談者さんにお伺いすると

<はい、その通りです>

という。

「その他にはどのような事をしているのだ」

「その他と云うより、私、斬られた時にスジも切れたものですから、もう手が言うことを利かないのですよ。私が殺された時は真冬で雪がちらついている時ですから、ですから未だに体中が寒くて、寒くて、ですから私、手が震えるのですよ。手が切れているのですよ、スジが。ですから手が“うーん、うーん”となった時、この男も同じように“手が動かん、手が動かん“と言っておりますよ」

「そうか、ではこの男も手が動かなくなっていると言うのか」

「さ、さようでございます。手が何時もカジカンで”あっ動かん、動かん、ああっ、しかし、いてーのう、ああっ、いてーのう(痛い)ああっ、どっかこっか、いてーのう、なぜやろうかのう、ああっ、さみい(寒い)、さみい“とそう言っていますよ」

「そうか、ではその事もお伺いしてみよう」

如何ですか?

<もう、夏が暑くて、暑くてたまらないし、冬はもう寒くてたまらんと言う感じです。手ももう、カチカチですねー。ところで手荒れと頭の事は?>

と手荒れと頭の事をお聞きになられたので”もう少しお待ちください”といい、次の会話に移ることにした。

次回続く