神麗 魂の 導き神

 宇宙総帥アリヒト



メラメラメラメラ今回もご訪問くださりありがとうございます。




・・・・・なぜとり憑いているのだ」

続き


「さようでございますか、では説明と云うよりも(クゥックククゥと苦しみの声を漏らす)家を廻ってですネーこの女のところに行き木戸をドンドン叩くとですネー出てきたのが、番頭さんですよ・・・ウッウッ・・若い番頭が出てきたんですよ・・・そしていつもどおりに、飯ですネーおまんまでございますよー皆さんが食べ残したおまんまでございますよ・・・」

「食べ残しの飯か」

「そうでございますネーおまんまといってもですネー食べ物と云えばほとんど食べ残しですネーそれを私達は、皆で頂いて分けて食べるんですよ。その時もですネ若いお兄ちゃんが出てきたんですよ」

「ほうそうか」

「その若いお兄ちゃんがですネおまんまを何時も入れるバケツに持ってきたんですよ。そしたらネそのおまんまとお兄ちゃんと一緒に後からきたのがこの女なんでございますよ。この姫なんですよ・・・これが一緒についてきてですネー私達を私達を臭い臭い、と云うんですよ”お前達は臭い、汚い、私の屋敷にくるのに何時も臭くて臭くて汚くて家の中が汚れるから今後は家の中に入ってはいかん”と云うんですよ・・・」

「何、臭いから家に入るな、と云う事か」

「ささようでございます。私達が何時も臭いから部屋の中にはいるな、と云うんですよネー入るな!それで私は詫びました”すいませんでした”と。そしたらその時は良かったんですよ、その時はもう帰りましたよ。そしたらですネまた次の日にですネーまた、ずーっと廻ってネ、たまたまおまんまにありつけなくてですネまたいったんですネ・・」

ふーっ疲れた、ちょっと休憩。

休憩しながら受話器の向こうに居るご相談者に感想を伺う。

と、

”うーんちょっと心あたりがあるなーとか重なるなーと云う部分はあります”

と云う。

前世の事とは言え今生で何がしかの心当たりがあると云うのだ・・・中々素直な方のようである。


さて続きを始めよう。

「おい!もう一度出てくるがいい。浮浪者、続きを始めるぞ」

「はははははい・・・その後はですネすいませんねーこんな時に私の愚痴をお聞かせしてしまって・・・」

「お前の愚痴ではない。我が聴いているのだ。心配するな、でその次は」

「つ次はでございますネーまたあのお、お屋敷にお邪魔に行ったんですよ。ドンドンドンドン何時もと同じようにですネー・・・私達はですネーお屋敷を十数件持っているんですよ。何時もそれをずーっと廻るわけですよ。どっかこっかでおまんまを頂けたらですネーその時に食べて、その日はもう行かないんですけど、たまたまですネー次の日ですよ・・・廻りがなかったもんですから、またこのお屋敷にお伺いしたんですよ。そしたらですネードンドン叩いたらですネー突然木戸が開いてですネお姫様が出てきたんですよ。そのお姫様が云ったのがですネー”くるなといったやろうがーお前なんかくるなといったのに何で来たのか!この臭いのに、出ていけー!”て云ってですネー大変でございますよー”こらぁ、と私達はビックリして、はぁーすいません、といって土下座しましたネーすいませんと云って。”臭い臭い近寄るな、近寄るな”と云ってですネーそしてですネー
私達はですネーもう帰りましたよ。その時はもう・・・だけどですネー食べ物が全くないもんですからネー腹が減ってですネー腹が減ってですネーどうしてもですネーそのお屋敷に行かんとですネー食い物がないんでございますよ。
でお姫様に大変叱られて・・・だけどもう居ないだろうと思ってですネーまたいったんですよーもうあそこのお屋敷しかないから行くしかないと、もうあそこのお姫様も出ないだろうと行ったんですよ。そしてまた、ドンドン叩いたんですよ・・・そしたら出てきたのがお兄ちゃんだったんですよ何時もの。
そのお兄ちゃんに飯をすいません。おまんまをおまんまをお恵みくださいと云ったらですネー、その後を聴かずに、やはりまたネーそのう、お姫様がまた来たんですよ。
不思議なものです。其れまではあんまりお姫様はとはネーお会いした事はなかったんですけどネーその何日間突然お姫様とお会いするようになってですネーまたお姫様が出てきたんですよ・・・そしてその時お姫様はネー何を持っているのかと思ったらですネー番傘ですよ。
番傘番傘ですよ分かりますかネー番傘ですよ。あの番傘を持ってですよ”くるなといったのに何で来たのかー!”と云ってですネー、番傘で私達叩かれたんでございますよ。ただ番傘で叩かれるだけならですネ別にどうって事はなかったんですよ。その後がですネ、これ喰えこれ食え、ともう本当に腐っているんですよ。腐っているものをですネ私達がいくら浮浪者、乞食でございましたけどネー少々の腐ったもの食べても当たりませんよ。
しかしその腐ったものが、凄いんですよ匂いが”これがお前達と同じや!!”といってこれを喰え、”私の目の前でこれを喰ったらこれからはちゃんとお前たちにおまんまを食べさせてやるから今喰え”と云われ喰ったんですよ。
私達はネー吐きながらネー”これ食べないかんわ”と云って喰ったんですよ。そして喰ったら臭くて臭くてンッングッアッアッ(あげそうな声をだす)ウワーッ何度も何度もですネー戻してから喰ったんですよ。喰ったというより喰わされたんですよ・・・其れがですね・・・ウッウッグッワッオゥオゥウォグゥウオゥふうふう・・・それがですネーあたったんでございますネーそれがあたって私達何時も川のところにですネ小屋作って埋めていたんですけど(何を埋めていたか不明)ネーそこでですネー一晩中苦しみましたよ一晩中苦しんでですネそうしてですネー気がついたらネーこっちの世界に来ていたんですよ・・・」

次回続く