神麗 魂の 導き神

 宇宙総帥アリヒト



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続き

除霊を始めた時から変わらず同じ姿勢で呆然と座っている。

これでは霊の状態がまるで分からない。

その為、私にもお母さんに憑依している霊の念を呼び込み、直接聴いてみることにした。

「どうだ、苦しいか。そろそろ出るか?」と。

だが、私の頭を横にフリ、まだ出ないという素振りを見せる。

霊はこの時金縛りにあって身動き出来ないようになっているのだ。

霊的感応能力の強い人だと、霊のもがく様がご相談者の体に伝わり手足や顔に霊の苦しむ姿がそのまま現れるのだが、今回のご相談者はあまり感応が強くはないようだ。

その為、ご相談者の体は微動だにしない。

それがよけいに不気味さを醸し出している。

その30分後、更に聴くと、さすがに堪えがたくなったのか

「もう出ます・・・」

と観念したように私の口を使い喋る。

が、ご相談者の顔はますます青みが増している。

これ以上青くなることは無いだろうと思われるぐらいに。

霊もだが、ご相談者も相当苦しいのだ。

ただ座っているだけの姿勢だが、霊の苦しみがそのままご相談者にも通じている。

もはや限界だろう。

では、そろそろ母親に憑依していた霊を解放しよう。
 
解放するとは、ご相談者の肩を軽く叩いて憑依している念を出す。

”肩を三回叩くから、三回目に出るように”

と霊に云う。

すると

”はい”

と力なく頷く。

二度と母親にとり憑くな!

と念を押し、肩を三回叩き憑依していた霊の除霊は終わる。

”終わりましたよ”

と云う言葉を聴き、我に返ったご相談者はそのまま、横に倒れ込む。

”気持ちが悪い。吐きそう・・・”

と何度も吐くような仕草をする。

だが、霊的作用で吐き気をもよおしても実際に吐き出す事はまずない。

このようにしてお母さんに憑依していた霊の除霊は終わった。

さて、いよいよこれからリンパ腫なる病を引き起こしたであろう怨霊を呼び出す事になる。

先ほど書いて頂いた母親のお名前を再び読み上げ魂を私の中に呼びこむ。

数回読み上げていると入って来た。

「お前がリン子(仮名)にとり憑いているモノか?とり憑いているモノだな、返事をせんか!!」

と云うが首を斜めに傾げ何事かを考えているフウである。

要領を得ていないのだ。

そりゃそうだろう、初めての経験をする事になるのだから。

だが、私の中に入って来たものは返事をする、しないは関係なく既(すで)に”怨霊”と決め付けている為、躊躇(ちゅうちょ)する事無くいきなり両手で手印を組み、頭上に掲げ念を入れる。

次回続く