BLCD 『蛇喰い鳥』感想 | 半腐女ry生活?

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BLCD「蛇喰い鳥」を聴きました。
2015年3月30日発売 原作:芽玖いろは
出演 野島裕史 川原慶久 村田太志 他


色っぽくて綺麗なお兄さんに、喰われた。
夜の街で偶然、男同士のS ○ X に遭遇した二条。翌日の大学で抱かれていた方の男を見かけ、彼・千鳥が大学職員だと知る。昼間に大学で見る彼と、夜の街で男に抱 かれて あ え いでいた彼。二条は、その二面性が気になり始める。バイト先に訪れた千鳥と話すと、妙に色気を感じるし、笑顔が可愛いと思った。もっともっと色んな顔が見たくて、たまらなくなって……。


千鳥史郎(CV.野島裕史)
二条太一(CV.川原慶久)
ブックレットにキャラ紹介が書かれていないことに加え、あらすじ以上にお伝えできることもないので割愛します。


川原慶久(二条太一)×野島裕史(千鳥史郎)



※お読みいただく方によってはネタバレと捉えられる箇所があるかもしれません。ご注意ください。



この作品はとてもさっぱりしているところが聴きどころだと思います音譜。サラダを食べる感覚で聴けてしまいます。
CDの収録時間約64分のうちドラマは52分ほどで短めです。元々原作も1冊に2作収録されていましたし、大分時間が余るのではないかと予想していましたが実際その通りでした。しかし原作コミックスには収録されていない小話も入っているので、その後の2人を見られてちょっと得しました^^


二条は華奢で繊細そうな千鳥の夜の顔を見て惹かれ視界に留める時間が増えていきますが、千鳥はあくまで大学職員と学生の関係で話をしてきます。二条のバイト先に訪れるとまた少し違った顔を見せてくれますが大学ではどこかつれないというかなんというか。
二条は女子にとてもモテていますが、千鳥に出会い今までなかった感情が芽生えていきます。その感情が育って自覚して認めて・・・!
はたして素敵なお兄さんはオちてくれるのか!?
という話なのかどうかはお聴きになってみてください^w^
あえて濁しますが、キャッチコピーの通りのお話です。
で、そのお近づきになっていく過程も派手な部分が一切ありません。大学でたまに会ったり、週に1度バイト先のレンタルショップに千鳥が借りに来て少し話したりとその程度で、後は大体二条が千鳥という人間を妄想しています。くっつくまで(前半)はほとんど二条のモノローグや行動で表現されていて、千鳥はあまり喋りません。必要最小限の登場でこちらにもどんな人なのか考えさせるのですよね。原作はイラストが本当に綺麗でさりげなく色っぽいのでさらさらとページを捲りましたが、音になったら音になったで原作の雰囲気を損なわずさらっと作られているのです。
その中で、例えば私は二条が千鳥の借りたDVDを借りて家で鑑賞するシーンなど好きなのですが・・・


―同じやつ借りてしまった。…気になる…―
二条、お酒を飲みながら鑑賞。ラブシーンに突入すると・・・
―少し前に流行った、恋愛映画の有名なラブシーン。あの人がこれを見ているのかと思うと……―
二条1人でし始める
(居酒屋シーンの回想)『待って…ん…はぁ…はぁ……』
―たまらなかった―
続けていると映画のラブシーンと千鳥の表情がオーバーラップして・・・
『もう……い くっ!…』
「ん…ん…っ…はっ……ぁっ……」
―ヤバい。俺は千鳥さんで抜 いてしまった―


二条は全然ムッツリなタイプではありませんが、だからこそイケナイことをしている感じが出ていていいなと思います。
付き合い始めてからの2人を聴きながらこのシーンを思い出すとどこまでがどうでどこまでがどうだったのかつい深く考えてしまったり・・・?(笑)


レンタルショップでのやり取りもご紹介します。
「外、寒かった?鼻、赤いよ?」
―指も、耳も、首も、全部赤い。中はどこまで赤いのか。夜は、どこまで赤くなるのか。見てみたい―
「……ん?何?」
「は…いや…」
―やっば。また妄想してた―


ラブシーンはもちろんあるのですが、シていないところで普通に話していて相手に恋に落ちていくというのが淡々としかし香らせつつ描かれています。



更に好きなのがこの作品のBGM。音響監督の蜂谷さんは割とどの作品でもあまりBGMを入れず空気感を大切に作ってくださっている印象を持っています。絵の魅力も重要な役を担っているコミックス原作作品も上手く音声化してくださっていると思います。
本作も例にもれず全体的に静かに、声優陣の息遣いまできちんと聞こえてくるような作りをしてくださっています合格
特に今回のBGMは全体的に雰囲気に溶け込んでいて好きです!さっぱりした中にところどころエッセンスになっていると言いましょうか。
裕史さんがインタビューでおっしゃっていましたが夜にしっとりと聴くのにぴったりだと思います^^。引きずることもなく、のめり込み過ぎることもなく、けれど忘れるわけでもなく、心はなんとなくさっぱりした感じで翌朝目覚められそうな気がします♪



二条@川原さん
川原さんと言えば、「教師も色々あるわけで」シリーズの井吹のようなねっとりした美声で聴かせてくださるイメージが強いかもしれませんが、二条は大学生です。さすがに大学生なのにその貫禄で来られてしまったら・・・なんて心配はご無用です!^^
ヘッドホンで聴いていると耳にダイレクトに響くえろいボイスはそのままに、ねっとり感は控え目にもう少し兄ちゃん感を出してくださっています。
先ほど二条は女子にモテると書きましたが、彼は嫌味が全くないのですよね。誰にでも優しそうですし自然体でいるだけでカッコ良さそうです。事実モテていますが不自由していないからかあまり自覚も無さそうですし変に気取っていなくてそこがまた素敵なのです。
ある意味では真剣な恋愛に疎いようにも見えますが、千鳥との出会いによって必死になってしまっているところが面白いです。千鳥本人に直接何か言うというよりは、彼がレンタルショップに来ることを待ちわびたり彼で抜 いてしまったことが気まずくて会わないようにしようとしたり、二条の中での葛藤がよく伝わってきます。川原さんのいい声でその感じをやられてしまうとただただ耳を傾けざるを得ませんよ!(笑)



千鳥@裕史さん
今のBLCD界で繊細な役を演じられる方と言えばやっぱり裕史さんなのでしょうね^^。個人的には二条は千鳥の日頃纏っている目が離せなくなるような色気に惹かれていることと音声だけで伝えるということを考慮して、もう少しはっきりと色っぽさを出しても良かったのではないかとも思いますが、原作を読み返してみるとそれだと千鳥ではないような気もするので結局はなんだかんだ言ってもこの適度な色っぽさが合っているのだと思いました。日常に溶け込んでいるので普段はあまり気に留めませんが、関わったら最後!非常に強い存在感を見せています。(もちろん良い意味ですよ!!!)わかる人にはわかる押し倒したくなるようなオーラが出ています。
口数は少ないですが、ある時からはそれまでとは別の顔を見せます。「ある時」のシーンで覗かせる作品のタイトル感が良いので、オススメしたいです!!!
恋人同士になったら静かさはそのままに、結構独占欲の強いタイプなのだとわかる台詞がぽつぽつ出てきます。女子からもらったものを捨てないでおいておくと「それ捨てて」「これも捨てて」と強い口調で言ってくるのですが、その様子から二条が一方的に掌で弄ばれているわけではなく千鳥も二条を好きでたまらないのだと改めて感じました。
こちらのシーンからも千鳥が二条を好き故に小悪魔っぽい一面が覗いているのがよくおわかりいただけるのではないでしょうか。



風邪風邪ひきちゅんが完治しない二条でしたが、千鳥は積極的で・・・
「避けてる?」
「いや、俺…風呂全然入ってないから…」
「それだけ?」
「え?」
「だから、それだけ?」
「まぁ…うん…」
……
「気になんないよ」
「ぁもう違くて!俺が気にしてんの!」
「寧ろ、興奮する」
「っ!…変わっ、てるね」
「今更」
―だよねぇ…―
「おおっと!」

「嫌いになった?」
「ううん。好き。だから、やっぱ先風呂入らせて」
「だめ」



絡みは最初に千鳥が行きずりの相手とちらっと。
二条がDVD見ながら1人でするのと、千鳥で夢 せ い。
初Hは愛撫も挿入もそれなりに丁寧にしています。その後風邪を引いた千鳥とちょっと揉めた後の仲直りにアツく1回。この2回は千鳥の方が誘っています。

あと1回途中までありますがそちらは二条の方が積極的です。ちなみに積極的になったのには理由があるので、お聴きになってみてください。



巻末フリトは約11分46秒。
待ち時間は共通の趣味、カメラと猫のお話をなさっていたそうですよ!
裕史さん、遂に猫を飼われたのですね!前々からペットショップに頻繁に通っていらっしゃったようなのでやっぱりかー!という感じです^w^
川原さんは猫がいるとすぐ家に帰りたくなるとおっしゃっていましたよ!
私もペット飼いたいなぁ。飼うならウサギがいいなぁ。でもお別れが辛いからやめておこう。
あ、そっか。二条にあまりチャラさを感じなかったのは川原さんご自身にチャラい部分が無いからなのかもしれませんね。
裕史さんの挙げていらっしゃる原作シーンの表情、私も好きです!
作品のお話を色々なさっていますが、ネタバレになるので控えます。
川原さんは病弱なんですね(@@)。意外な気がします。声のおかげか健康そうに見えます。声マジックってあるのかも。