問いただしてみた。

外出から帰ってきた彼に『話があるの』と。



アナタが帰ってしまう前にもう一度ちゃんと話し合っておきたい。
先日の話題のMさんなんだけど・・・アナタの言うような50代の職場の先輩ではありませんね?
アレ以来どうしてもどうしても気になって・・・申し訳ないけどメール、メモ帳チェックさせていただきました。
じゃないと・・・このまま地元に帰ってしまうアナタがその女性の元に帰ってしまうような気がしてとても辛かったんです。本当の事を言ってください。
私の事を愛してると・・・近い将来、一緒に暮らそうと言ってくださっているのなら隠し事はやめてください。何より、嘘だけはやめてください。
私との関係がギクシャクしたあとアナタは『迷子』になって『寄り道』をなさいましたね?


二人の前には例のメモ帳。

言い訳に必死な彼を見て・・・さりげなく、要所チェック。

他にも、態度で気になっていたこと。キスやSEXの手順が変わっていた事。逃れようのないコメントへのツッコミに・・・

『ごめん。俺が悪かった』と、土下座モードに。



相手の方は・・・私より、一歳上の人妻。

恋心ってのは魔法がかかるようなものだから決して責める事は出来ない。

でも・・・いい加減な気持ちで相手に癒しを求めるのは失礼だ。

彼女からのメールは・・・とても可愛らしい文章だった。同じ職場の人らしい。離婚寸前だと聞き・・・私自身の過去を思い出す。

辛かった時に・・・私を癒してくれたのは彼だったからだ。それはネット仲間の友人として。

『正直に言ってくれてありがとう。私も、メールやメモ帳を見るだなんてルール違反をしてごめんなさい。で・・・この先、どうしたいですか?』

『・・・お前と過ごしたい。俺の声を取り戻す事が出来たのはお前しかいない。もう一度はじめからやりなおしたい。』

『わかりました。じゃあ、地元に帰ったらちゃんと彼女との関係に終止符を打てるのですね?私は信じて送り出していいんですね?』

『信じてくれ。もう迷わないから。頼む。もう一度俺と手を繋いでくれないか?』

『じゃあ・・・これだけは約束してください。地元に帰って彼女に会った時、きちんと別れ話をする事。その際・・・最後のだと言ってのキス、ハグ、SEXは絶対に認めません。彼女に会う時、その帰りに必ず報告をしてください。それなら結構です。彼女を傷つけてしまう事は頭から外さず冷静な判断で対応してください。中途半端な情は却って傷つけますしね』

『二度と迷わない』・・・そう誓った彼のセリフを信じたい。

・・・・・・・・・・今は、これでいい。