荒木から「パパへうの100メール」と題した原稿が届いたのが、4月15日。


「パパへの100メール」の原稿はとっても読めるものじゃなかった。


拓也とキナに見せたら、「気持悪い」って、ただそれだけ。


私の日記の語尾を、「だった」から「です、ます。」 に変えただけだった。


私は吐き気を我慢して、その送られてきた原稿の手直しをした。


そうしたら、荒木は、その私が手直しした原稿をそのまま印刷して送ってきた。


そして彼から残金の40万を支払ってくれとメールが来た。



<荒木からのメール>


月曜の夜、ある出版社の人と食事をしながら、優子さんのことを話し、原稿を渡してきました。
その人自身はずいぶん興味ありそうにはしていました。
でも、どうなるかはまったく分らないから、一喜一憂はしないように・・・・興味ありそうな感じで、断ってくることはいくらでもあるし、反対に関心なさそうだったのが、半年後、一年後、「あれ、本にしたいんですけど」なんて言ってくることもありますから。
ところで、すいませんが、そろそろ、ライティング料金80万円の残りの半分、40万円の請求をしたいのですが、どのようにしたらいいでしょうか。
優子さんの方からいただくのは、この40万円だけで、本が出ても、一円もいただきません。
もちろん、いくらか手数料はもらいますが、それは出版社の方との交渉で、出版社からだけもらうことになります。
それから、また優子さんが本を出すようなこともあるかと思いますので伝えておきますが、私と優子さんは最初「お母さんと優子さんとの闘い、葛藤を書く」ということで同意し、私はそのために何ヶ月も優子さんの所に伺い、話を聞いて、構想を考えていたところが、最後になって、優子さんの方から「母のことは書くのやめてください」と言われて、あの時は私は本当に路頭に迷ってしまった気持ちでした。正に半年近くの取材と、構想が無駄になってしまったわけです。
でも、著者が書きたくないということを書くわけには行きません。それで、テーマを大幅に変更し、一からすべて考え直したわけです。
こういう場合、追加料金が請求されることもよくあります。でも、優子さんの気持ちはまたよく分るので、私はそのようなことには一切触れずになんとか原稿を完成させようと思ったわけで、追加料金など一円も請求しませんが、今後は、特に別のライターなどに頼むときは、テーマの変更については注意されたほうがいいと思います。
出版活動の方は、来週あたり、また別の出版社にあたる予定です。
実態が出て来たら、お伝えします。その時、またワインでも飲みましょう。(いや、シャンパンですね)
ライティング料金の残りの件、お知らせ下さい。よろしく・・・・
荒木