毎週木曜よる11:59〜読売テレビ・日本テレビ系にて放送中の『リピート〜運命を変える10ヶ月〜』は、10ヶ月前に戻り、人生をやり直す“リピート”の機会を与えられた8人の男女が、次第に運命の歯車を狂わされていくサスペンスミステリー。
本作で東大合格リベンジを目指す予備校生・坪井要を演じているのが俳優の猪野広樹だ。昨年1st写真集が発売、さらに主演ドラマの制作も発表され、いまもっとも勢いのある猪野にドラマへの思いや、俳優として挑戦したいことについて話を聞いてきた。
■『リピート』は自分にとって大きな挑戦
ーー現在放送中の『リピート〜運命を変える10ヶ月〜』で猪野さんが演じられている東大を目指す予備校生・坪井は、お話が進むにつれて狂気的な、屈折した部分が見えてきましたが、この役を演じてみていかがですか?
猪野:あれだけ素晴らしい大先輩方がいる中で”坪井”という役を演じられるというのは、自分にとってすごく大きな挑戦でした。良い経験になるなと思いましたし、それと同時に全然ダメだなというのも日々痛感しています。
ーー猪野さんにとって、本作はやはり大きな挑戦に?
猪野:挑戦ですね。今はとにかく前を向いて進んでいる状態。うしろを振り返っていないので、撮影が終わったら気付くことがたくさんあるんじゃないかと思います。
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ーー坪井はとても攻めたキャラクターですが、演じられて共感する部分はありましたか?
猪野:坪井が東大に入れず二浪して、周りから「あいつは浪人生なんだぜ~」と言われていたり、プレッシャーをかけられていることに対して抱いている感情は理解できますけど、それから先の行動に関しては全く。よくそんな勇気があるな〜と思います(笑)。
ーーかなり吹っ切れていますもんね(笑)。これまでのお語で亡くなったメンバーもいましたが、坪井が生き残っているのも少し意外でした。
猪野:まさかですよね(笑)。
ーー最初のほうは、あんなにゼーハー言っていたのに…(笑)。
猪野:そうそう(笑)。坪井が生き残るかどうかも見どころですね。あんまり内容を話せないので、ここはもう楽しみにしててくださいとしか言えないんですけど…(笑)。
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ーー今後の坪井がどのような行動をとるのか、楽しみにしています。
猪野:まだ一波乱ありますよって感じです。坪井としては、観ている方に腹立たしいな、なんだこいつって思ってもらえればひとつの目標達成かな。そして、どこかで少しでも坪井に同情してもらえるのであれば、演じている側としては、そこもまた嬉しいなと思っています。
ーーということは、坪井に同情できる部分がでてくる?
猪野:あ、すみません、それは出てこないです(笑)。でも、バックボーンなどを踏まえた上で、同情してもらえればなぁと。ここから先の展開は、「なぜ、リピートするのか?」「なぜ、あの8人なのか?」「風間はなにものなのか?」といった大どんでん返しの幕開けなので、さらに面白くなりますよ。
■リピートするなら「スーパー小学生になって天下を獲る(笑)」
ーー大先輩だらけの現場ということですが、撮影現場はいかがですか?
猪野:失礼のないように…と常に考えています。もはや気を遣いすぎて、それが逆に失礼になっているかもしれない…(笑)。でも、貫地谷(しほり)さんとか、みなさん話しかけてくださるので嬉しいです。
ーー猪野さんのSNSにも貫地谷さんや清水(圭)さんとのお写真が載っていましたね。
猪野:貫地谷さんは元気で明るくて、すごく素敵な方。清水圭さんも仲良くさせていただいて、とても面白い方です。
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2018年02月01日 23:04
ーー素敵な現場ですね。ちなみに、猪野さんは、ドラマのように「リピート」してコンプレックスをなくしたいなと思うことありますか?
猪野:10ヶ月前までじゃなくていいですか?2歳くらいのときになりたいです。
ーーものすごく若いときまでリピートしますね(笑)。
猪野:もう一度、青春を味わい直したいです。違う人生はどんな感じなのかなぁとも思いますね。
ーー記憶を持ったままで2歳になったら、スーパー小学生みたいになりそうですが。
猪野:それで天下を獲りに行きます(笑)。スポーツに磨きをかけて、サッカー選手になったり!
■「ハイキュー!!」からの卒業「新たな挑戦へ」
ーー昨年は、連ドラ初主演や1st写真集の発売、演劇「ハイキュー!!」からの卒業もありましたが、とくに思い出深かったものはありますか?
猪野:「ハイキュー!!」の卒業です。そこに居たいという想いはもちろん強くあったんですけど、自分の年齢だったり、色々なことを考えて、新たな挑戦をしていくためにも卒業を決めました。
ーー大きな決断だったと。
猪野:僕は「ハイキュー!!」のおかげで、いま、ここに居られると思っているので、正直そこから居なくなるというのは、かなりの覚悟が必要でした。
ーー今年の秋公演で烏野キャストが全員卒業と発表されましたが、それよりも一足先に卒業することになったわけですしね。
猪野:そうですね。やっぱりみんなにも申し訳ないなと思いました。とくに(冨森)ジャスティンとか、(須賀)健太とか。初演の田中啓太がキャスト変更になったときも、作り直して。今度は僕がいなくなって…。再構築することが大変だと知っているからこそ、やっぱりいろいろな感情が生まれていました。
ーーそんな中で、3月からは舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~が始まります。人気作品ですが、出演が決まったときはいかがでしたか?
猪野:『弱虫ペダル』は、漫画が本当に面白いんです。なので、この面白さを舞台上でお客さんに伝えるだけ。余計なことを考えずに、それだけを信じてやり遂げたいなと思います。
ーー熱いスポーツのお話ですね。
猪野:そうですね。先頭に立っているメンバーが一番風を受けて、エースを運んでいく。みんながそれぞれの得意分野でエースを運んでいくっていうのが、かっこいいなと思いました。
ーー自転車競技なのに、チームプレーというのが『弱虫ペダル』の魅力ですよね。
猪野:その連携というか、フォーメーションがあるということを知らなかったので新しいなと思いました。「ハイキュー!!」は”繋ぐスポーツ”だったけど、『弱虫ペダル』は”運ぶスポーツ”。それぞれ違った良さがありますよね。
ーー舞台『弱虫ペダル』で楽しみなことはありますか?
猪野:河原田巧也くんと一緒に出来ることは楽しみです。たーとは舞台『私のホストちゃん』のときに一緒で、すごく仲良くなったんですよ。2〜3日連続でたーの家に泊まりに行くくらい仲良くさせてもらっていて。たーをいじってるのが楽しかったです。あとは、鯨井(康介)さんと初めてご一緒するんですけど、めちゃくちゃお芝居お上手なので、そこで張り合う挑戦をしていきたいなと思いました。
■挑戦したいのは爽やかな役「肝が据わった役者になりたい」
ーー2018年は坪井という狂気的な役から始まりましたが、これから挑戦したい役はありますか?
猪野:僕、爽やかな演技があまり得意じゃないんです。役でいただくことも多いんですけど…自分ではあんまり得意じゃないと思っていて(笑)。
ーー猪野さんは見た目からとても爽やかなので、意外です!
猪野:克服したいという思いもあって、少女漫画の爽やかな男の子役を演じる機会など頂けたらいいなと思います。振り切った爽やかな役って中途半端な意識だと、恥ずかしくてできないと思うんです。それが堂々とできる肝が据わった役者になりたいですね。
ーー『スター☆コンチェルト』へ出演されたときは、アイドルの役ということで難しかったのでしょうか?
猪野:そうですね、あの時もどこかで苦手意識がありながらやっていました。そこから成長したということを確かめるためにも、もう一度そういう役をやって変化を見せたいです。
ーー逆に、今回の『リピート』の坪井のようなキャラクターはいかがですか?
猪野:楽しいですね。こういう役も大好きです。映像でお芝居するときは、スタコン以外、キャラクターの濃い役をやることが多くて。『クズの本懐』でもめちゃくちゃチャラ男で、『スカッとジャパン』に出させていただいたときも、めちゃくちゃ嫌な役だったんです。それで、今回も嫌な役で(笑)。
ーー嫌な役を演じられるというのも、とても魅力的だと思いますよ。
猪野:ここまできたら、もう嫌な役を極めるのも良いですね(笑)。ヒール役を極める!
ーーヒール役も爽やかな役も期待しています!最後に、ご覧のみなさんにメッセージをお願いします。
猪野:2018年は連続ドラマ『リピート』に始まり、舞台『おおきく振りかぶって』、『弱虫ペダル』と出演させていただきます。ひとつひとつ丁寧にやっていきたいと思うので、ぜひ、ご視聴、ご観劇、ご声援よろしくお願いします!
Photography=Mayuko Yamaguchi
Interview=Ameba
ドラマ『リピート〜運命を変える10ヶ月〜』は毎週木曜11:59〜放送中。