素晴らしき仲間たち~パラレルクラブ | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 まずは本題に入る前に、具体性に乏しい、歯切れの悪い話をすることをお許しください。


 人それぞれ、いろいろな特性があると思う。じゃあ私はいったいどういう特性を持っているのだろう?


 この男、すぐに思いつきを口にしてしまう。でもこの思いつき、時にはいいことを言うと思う。けっして目新しいことを言うわけじゃないんだけど、多くの人が感じていながらも言葉にしないでいること。それを何も考えずに口にしてしまうのだ。だから案外、共感してくれる人が大勢現われたりする。Smile Running Projectなんて、本当にそうだと思う。けっして目新しいことを言ったわけじゃないんだけど、多くの人が心の奥底で思っていたことだったので、共感を呼ぶことができた。


 ところがこの男の得意分野はここまで。その思いつきを実現に結びつけようとしたとき、そのプロセスについて考えたり、総合的にまとめたりというのは極めて苦手な分野となってしまう。


 でっかいどう夢マラソンについて考えたときもそうだった。断片的には、自分でも「これはなかなかイケルんじゃないか?」ということを思いつく。しかしそれをプランとしてまとめようとすると、まとまりがつかなくなってしまう。


 旭川マラソンについてもそうだ。現状を踏まえて、ここをこのように改善したらいいのではないか?という思いつきはいろいろある。しかしそれを実際に大会の中にどう組み込んでいくかとなると、私の思考はそこで止まってしまう。


 こんな私に、大会運営を仕切っていくなんて、無理だろうなぁ・・・。


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 今日は素敵な仲間たちを紹介しよう。それは、


パラレルクラブ


 長野パラリンピックとオリンピックを契機に、1999年1月に誕生したこのチームは、次のような目的で結成された。


 本会は、クロスカントリースキーをこよなく愛する有志が集い、老若男女、しょうがいの有り無しに関係なく、人と人とのつながりを大切にして北国の自然と融和し、雪とたわむれ、健全なる心身の育成と、明日への生きる活力をつかみ取ることを目的とする。(以上、規約より)


 現在、メンバーは旭川を始めとする上川管内に住んでいる知的にしょうがいのある選手及び一般選手、スタッフ・指導者、サポーターで構成されている。ついつい私も勘違いしそうになるのだが、知的にしょうがいのある選手のチームという印象が強かったけど、一般選手もメンバーになれるのだ。


 そんなパラレルクラブの想いが、HPにはこのように書かれている。


 パラレルクラブは知的にしょうがいのある、トップ選手ばかりの為のクラブではなく、地域の声かけ役として活動を行っていきたいと思っています。

 そんなわけで、旭川バーサー大会や各種マラソン大会を通して、広く参加を呼びかけていきたいとおもいます。ちょっとだけしょうがいのある立場から、いろいろと考え、スキーを通した取り組みをおこなっています。それは、どんな人でも、誰もが集い、同じ想いを共有しあえることが第一のねらいであり、そのための活動を少しずつしていければと考えています。

 現在のパラレルクラブでは、クロスカントリースキーといった競技を行っている選手を中心に活動をしています。もちろん、「速さ」、「上手さ」といったことにこだわりをもって活動をしています。しかし、スキーが上手にできるとか、マラソンで速く走れるとか、そのようなことよりも、大会に出るために練習や生活を考えたり、完走を目指したり、一緒になって感動を味わい、楽しめれば、それでいいと思っています。まずはみんなで「参加する」こと・・・オリンピックの基本理念と同じなのです。

 しょうがいがあるとか、ないとか・・・、重いとか、軽いとか・・・そんなことはどうでもいいのです。選手もスタッフもただクロカンが好きなだけ、1人でやるより仲間がいた方がいい!ただそれだけ・・・パラレルクラブはそんな単純なことからできたクラブなのです。「やりたい!」そんな想いを持っている方であればだれでもいいのです。

 メンバーの選手からこんな言葉を聞かされました。

「ぼくは、スキーをしていなかったら、ともだちなんていなかった・・・。」

 彼は、今ではスキーを通じて、いろんな友達、仲間と楽しんでいます。だからこそ、つらい練習もふだんの生活、仕事もがんばれるのです。

 それは誰にとっても同じこと。スキーの活動を通して、ときには指導者として、ときには選手として、ライバルとしてレースに出ることもあります。ひとりだったら・・・やはり長続きはしないことでしょう。

 もっともっと、クラブに関わっていただける方がもっとたくさん集まればいいのになと思っています。よく「スキーができないから。」とか言うひとがいますが、何もスキーに乗れなければ活動できないわけでなく、選手に声をかけてくれる人、一緒に笑うことができる人などいてくれたら、もっともっと、いろんなことができるのではないかと思います。

 いずれはいろんな人たちとのつながりが、競技以外のさまざまな取り組みにかわる・・・。

 スキーを通して「一緒に取り組む」、そのなかでお互いに楽しさ、すばらしさ、そして感動を共有できればいい。また、競技はできなくても「○○の大会に出たい!」とか「○kmコースをまわってきたい」とか、思っている人たちも、一緒に活動できるようにしたい。

 これからも「おたがいに目標を持って、挑戦する」、その心を大切にして活動していきたいと思ってます。

 だからこそ、今は多くの方々と交流を深め、ネットワークつくりを行っていきましょう。


 先日の石狩川駅伝の日。パラレルクラブのメンバーであるYユウタくんとシモちゃん(いずれも、今年行われたINAS世界大会のリレーで金メダルを獲得したメンバーです)が、私に1枚のビラをくれました。そしてクラブのPRをしてほしいと頼まれました。そう言われると、放っておくわけにはいきません。ちょっと遅くなったけど、ちゃんとPRしているからね~。


パラレルクラブ


 そんな彼らも出場する、クロスカントリースキーフェスタ2008in旭川(第10回日本障害者クロスカントリースキー選手権大会)が、2008年1月5日(土)に旭川市の富沢クロスカントリースキーコースで開催される。


 この大会、昨年までは障がい者クロスカントリースキーフェスタという名前だった。そのため、一般の部もあるのだけど、障がい者だけの大会という印象を与えていたのだ。諸般の事情があって昨年までは「障がい者」という名前をつけなければならなかったのだが、今年は無事に外すことができた。だからクロスカントリースキーファンの皆様、ぜひ新年最初の大会として、ご検討いただければ。


 この時期は、障がい者クロカンの日本を代表する選手たちが、旭岳で合宿をしている時期でもある。そんなこともあって、この時期に毎年選手権大会を行っており、そうした選手たちと身近に触れあうことができるというのも、この大会の大きな魅力だ。


 それで、今年のメニューを見ると、実に面白そうなイベントがある。それは体験の部。アイマスクをつけて視覚障がい選手の疑似体験や、シットスキーに乗って車いす選手の疑似体験などもできるようになっている。


 さらにイベントコーナーでは継走の部というのがあって、これがまた面白そうだ。


 コースは1周400mの平らなグラウンド。ここで1チーム5名(4走)のリレーを行うのだ。1走はシットスキー、2走はアイマスク(伴走者1名)、3走はどちらか一方の手でポールを持って滑走、そして4走は両足首をロープ等で結び、両腕のみで滑走。この継走の部は面白そうだと思いませんか?体験を兼ねてレースを楽しめるんだから。ちなみに距離は、1走が400m、2~4走は800m。


 なかなか楽しいイベントとなりそうです。


パラレルクラブHP

コーチ日記