(2)わずか13分の新幹線
そして迎えた1月19日の朝。好天に恵まれた中、朝早く家を出ます。コンビニで朝食を買い、東室蘭駅に到着します。ホームに出て待っていると、スーパー北斗2号は3分ほど遅れて到着しました。
新函館北斗での乗り換え時間は20分しかありません。その間にご当地入場券を買い、駅スタンプを押し、新幹線の写真を撮り……と考えると、あまり遅れなければいいのですが。
オフシーズンの平日早朝の列車ということもあり、車内はすいています。おかげでゆったりとした汽車の旅を楽しめました。
伊達紋別、長万部、八雲、森と停車し、駒ケ岳が見えてきます。ほんの3ヶ月ほど前に見た姿とはまったく違う、白い駒ケ岳を見ることができました。
大沼公園に停車すると、見覚えのある景色を楽しめます。ただ大沼も小沼もすっかり凍っていて、白い雪原が広がっているような景色になっていました。
大沼公園を発車するとまもなく新函館北斗です。約3分遅れで到着した新函館北斗では、北海道新幹線との乗り換えは、平面的に乗り換え改札口を通れるようになっていました。でも私はいったんみどりの窓口に行かねばなりません。階段を上って改札口を抜け、みどりの窓口に行きます。そこで74駅目のご当地入場券を買いました。
それからみどりの窓口の外にある駅スタンプを押します。
そして新幹線改札口を通って新幹線ホームに行きました。
次は北海道新幹線の写真を撮らなければなりません。はるか彼方に見える先頭車両まで走っていきます。そして無事に写真を撮ることができました。
残念ながらH5系ではなくE5系でしたが、またいずれH5系に乗るチャンスもあることでしょう。
それからはやぶさ16号に乗り込みます。始発の新函館北斗から乗る乗客は非常に少なく、車内はガラガラでした。
やがて定刻の9時31分にはやぶさ16号は動き始めました。新幹線からの車窓風景は……まあ、新幹線という乗り物は車窓風景を楽しむものではありません。トンネルや防音壁で視界を遮られますからね。それよりなにより今回はわずか13分の乗車時間です。ゆったりする間もなく、木古内駅への到着アナウンスが入りました。
しかしわずか13分の乗車とはいえ、静かで快適であることはよくわかりました。このまま大宮まで乗っていけば13時39分に大宮に着きます。今年はこれに乗って息子を訪ねることにしましょう。
木古内で降りた乗客は私たちだけでした。そのまま改札口を抜け、みどりの窓口へ行きます。そこでご当地入場券を買いました。
さらにこのちょい乗りパックのアンケートを提出します。そして北海道新幹線グッズをもらいました。シールと鉛筆ですが。
駅構内にあるスタンプを押し、JR木古内駅ですべきことはすべてクリアです。
あとは12時33分まで可能な限り木古内町内の観光です。まず佐女川神社を目指して、北口から外に出ました。北口側には真新しい新幹線駅の駅舎がそびえています。
佐女川神社まではゆっくり歩いても駅から数分で到着しました。
今回の木古内観光では目玉と位置づけていた佐女川神社です。田舎の小さな神社ですが、その創立は1625(寛永2)年と古く、すでに創立から400年近い歴史のある神社です。
そしてこの神社は、「寒中みそぎ祭り」の舞台として知られています。毎年1月13日から15日に行われているこのお祭り。機会があれば見てみたいものですが、なかなか見に行く機会がありません。
ここでは御朱印をいただきました。旅に出るとき、いつも御朱印帳を忘れてしまうのですが、今回は忘れないようにとあらかじめ用意をしておきました。
やがて佐女川神社を後にして、再び木古内駅を目指しました。(つづく)
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