矢田万歳同好会

 

  常滑市矢田地区には、尾張万歳の一つである矢田万歳が伝承されています。矢田万歳は、平成9年3月に常滑市より無形文化財に指定されましが、継承者不足のため広く矢田地区以外からも練習生を募っています。矢田万歳同好会は、後継者育成のために矢田万歳保存会の会員から指導を受けている受講生有志の集まりです。

 

   

   矢田万歳同好会の受講生による「門付万歳」、初お披露目です。正月などに、太夫と才蔵が家々を回って祝い詞を演ずる祝福芸です。太夫は烏帽子(えぼし)に素袍(すおう)で扇を持ち、才蔵は大黒頭巾(ずきん)に裁着袴(たっつけばかま)で鼓を持ちます。2人の掛合(かけあい)で口調身ぶりも軽快に万歳独特の寿詞(ことほぎ)を唱え、のちに余興にくだけた万歳を演じます。

 

   

   矢田万歳保存会の皆さんによる「御殿万歳」。御殿やお座敷などで演ずる万歳で、地の内・柱立て・七福神から成る、格式の高い改まった万歳です。

   最後には「おひねり」が飛んで、めでたしめでたし