ガイドと歩くやきもの散歩道

 

   常滑焼活用推進委員会は、常滑焼の歴史や文化、やきものの魅力を知り、興味・関心を高めてもらうことを目的に、9月22日から3日間、「ガイドと歩くやきもの散歩道」を実施しました。参加者は3日間で90名を超えました。その時の様子を紹介します。

 

  

   陶磁器会館は常滑市の観光情報と常滑焼の展示・販売をおこなう施設です。館内には常滑を中心にして活躍する陶芸家の作品を展示・販売しています。

   陶磁器会館前で、シルバー人材センター「ブルーオーシャン」の観光ガイドさんから説明を受けて出発です。

  

現在では使われることのなくなった石炭焼成の煙突、これもなつかしい風景です。煙突の前では、常滑焼の歴史などの説明もありました。

  

  黒い板塀のある建物、当時は焼物工場で「渡通路」が道の上をまたいで2階に作られています。1階で物を作り、2階に上げ乾燥し、隣りの建物に「渡通路」を通り運んでいたそうです。

    巨大招き猫「とこにゃん」は、常滑系招き猫の典型的な顔で、幅6.3m、高さ3.8mあるそうです。

  

  江戸時代から明治時代にかけて廻船業で栄えた旧家、瀧田家の屋敷を復元した施設です。瀧田家に残された生活道具や貴重な無尽灯や和船の模型、海運の歴史などが展示されています。

  でんでん坂の焼酎瓶の中をのぞいてみると「猫」が見えました。

  

  明治期の土管と昭和初期の焼酎瓶が左右の壁面をびっしりおおい、坂道には「ケサワ」という土管の焼成時に使用した捨て輪の廃材を敷き詰め、滑らず歩きやすいように工夫されています。

  

   登窯広場には東屋、水琴窟、陶壁、オブジェ等がみられ、展示工房館では陶芸教室も楽しめます。館内には「両面焚倒焔式角窯(りょうめんだきとうえんしきかくがま)」を保存展示しています。

  

  登り窯(陶榮窯)は1887年(明治20年)頃に築かれた窯で、1974年(昭和49年)まで使用され、日本で現存する登窯としては最大級です。傾斜角約17度、8つの焼成窯、高さの異なる10本の煙突が特徴です。1982年(昭和57年)に国の重要有形民俗文化財に指定されました。

  途中には昔使われていた窯がそのまま残っている所やダンマレンガ(窯の材料)を再利用した塀、焼き物を使ったなどがあちこちに見られました。