第68期美作アマ将棋名人戦3番勝負の様子と結果(2019/07/28) | 岡山県将棋情報

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第68期美作アマ将棋名人決定三盤勝負行われる!

古き時代より68年の伝統を持つ本棋戦、今年はベテラン同士ではあるがフレッシュな顔合わせとなった。

今年の対局者は昨年まで川口五段が三度目の永世名人になったため名人位が空位となりトーナメントを勝ち上がってきた2人による三盤勝負となったもの。対局者は以下のとおり

村田洋一四段(津山市小原)VS高谷祥敬三段(真庭市)

結果は以下のとおり。

一局目9時から日本将棋連盟津山支部の小林支部長、市本副支部長、川口幹事長、津山朝日新聞社山岡編集長、津山市役所から西崎二段ら応援団が見守る中、津山市内佐良山公民館で行われた。

第一局は振り駒の結果、村田四段の先手。双方振り飛車で村田四段は美濃囲い、高谷三段は穴熊でスタート。

双方玉頭をにらみ合う格好だったが、8筋から村田四段が攻め、8五飛から4五歩を狙う筋を見せながら高谷三段の喉元に刺さる8四歩の橋頭堡を築いた村田四段が有利な展開となり玉頭から手厚い攻めを敢行、そのまま攻め切り先勝。消費時間は先手30分、後手19分、69手で終わった。

続く第二局は第一局目の感想戦の後先後入れ替わり10時15分から高谷三段の先手で始まった。

後のなくなった高谷三段は本局も大事に行く振り飛車穴熊の作戦。一方の村田四段、角筋を開けない変則将棋で引き角戦法で対抗。

将棋が動いたのは40手目、村田四段が8四銀から7五銀と高谷三段の石田の先端を狙うと見せて6六銀を強要し、5筋から棒銀~5七歩の垂らし、7六歩と飛車の頭を叩いたコンビネーションは絶妙だった。このあたりから差が開き本局でも村田四段の指し回しが光った。

二連勝で村田四段が第68期美作アマ将棋名人の誕生となった。今日の将棋は高谷三段の手がどうこうというものではなく村田四段の駆け引き、指し回しの上手さが目立った。昨年川口名人に挑戦し、1-2で奪取はならなかったが今年は優勝!名人獲得となった。

(棋譜については敢えてここには掲載しません。10月頃から主催新聞社の津山朝日新聞に掲載されますのでそちらをご購読くださいますようお願いします)