問題図(再掲)より・・・
82飛とうちこまれているのでAさんの玉が詰ませなければYさんとしては当然△3二金くらいだが、ここはAさんの玉も案外狭い。
まず△5二銀から入ってみる。▲6八玉は簡単な詰みなので▲5六玉と上がる一手。そこで打ったばかりの銀を△4七銀不成と追いかける。そこでAさんの応手が①▲6七玉なら△6八金と捨てて、▲同玉、△5八と、▲6七玉、△6八金で詰み。②▲4六玉、△3六金、▲5五玉、△4四金、▲同歩、△同銀で①②のいずれも9手詰。
問題図のような局面で即詰みがはっきりわからない場合、つい受けに回ってしまうことが多いが、残り時間があればまずは攻め筋からしっかり考えてみたいところ。
結局、実戦ではYさんは上記詰筋がみえなかったため△3二金と打って勝ちを逸してしまった。苦敗の1局、次にこの教訓を活かしてほしい。