第30期美作竜王決定三番勝負の様子と結果(2021/02/28) | 岡山県将棋情報

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川口五段が第30期美作竜王に!!

本日、朝9時より第30期美作竜王決定三番勝負が津山市高野本郷の津山キッズ将棋教室で行われた。

今年のこのタイトル戦は昨年まで美作竜王だった白石くん(当時・小5)が昨年10月から奨励会へ入会したことにより空位になっていた。そのため今年の第30期美作竜王戦1位、2位はともに竜王位に挑む形となり、その代表に川口五段と高垣三段の二人が名乗りを上げていた。

というわけで本日の三番勝負はこの両者によって争われることとなった。

冒頭、N崎新副支部長の挨拶がありました。盤側には立ち会い人としてK林前支部長、I本顧問、M川幹事長、M田記録係らが見守る中、緊張感の漂う雰囲気で始まりました。

1局目はK林前支部長による高垣三段側の振歩先により高垣三段の先手、川口五段の後手番となった。持ち時間は各30分、切れたら一手30秒の秒読みでスタート。

戦型は高垣三段の左美濃に対し川口五段得意の中段玉からゆったり構える布陣の戦いとなった。途中、高垣さんの積極的な捨て身の鋭手があり、見ごたえのある局面もあったが川口さんがこれをしっかりした応手を繰り出し、駒得を重ねて136手でそのまま先勝した。

終局は10時15分でその後感想戦、休憩時間を挟んで10時50分頃から第2局目が始まった。

先後入れ替わり、川口五段の先手、高垣三段の後手番でスタート。

後の無くなった高垣さんは居飛車穴熊にがっちり囲い、居飛車ながら右四間飛車から飛車角を捌く作戦を選択。これに対する川口五段は珍しく四間飛車+早囲いから対抗する形で応戦したが、途中から飛車を2筋に振り右玉~中段玉とし、丁寧に指そうとした高垣さんに揺さぶりをかけて先攻、本局も駒得と玉頭の位を取った川口さんのペースとなり鮮やかな寄せとなった。本局の終局は12時。川口さんが連勝し、第30期美作竜王に就いた。川口新竜王、おめでとうございました!

負けた高垣さんも捲土重来を期して「次回またチャレンジャーを目指します!」と若手らしい弁。

そういえばここ最近の美作地区のタイトル戦(竜王戦、名人戦)の三番勝負は1局目を制した方が連勝して終わるというシリーズが続いているような気がします。いかに1局目をとるかがシリーズの勝敗に大きな影響を与えていますね。

また、従来ならこのあと関係者全員で懇親会(昼食会)を行うのだが、今期は新型コロナの影響を受けこれは中止いたしました。