第71期美作アマ将棋名人戦三番勝負の様子と結果(2022/07/31) | 岡山県将棋情報

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土山泰輝名人(中学3年)が美作地方屈指の最強挑戦者・川口剛五段を退け名人位を初防衛!

左は立会人の小林前支部長、振駒をしていただきました

新型コロナ急拡大の折、かねてより本日9時から第71期美作アマ将棋名人戦が行われることをPRさせていただいておりましたが、今日ここに無事開催できたことに関係者一同胸をなでおろしております。

結果から申し上げますと冒頭に書いたとおり土山名人のストレート勝ち。さすがにどちらが勝ってもストレート勝ちはないだろうと思っていたところでしょう。今年もヤングパワーさく裂といったところでしょう。ここ数年の名人位ですが・・・

第69期名人は白石智也四段(小6)準名人は村田洋一四段(社会人)

第70期名人は土山泰輝三段(中2)準名人は横山大作三段(社会人)

そして今期・・・

第71期名人は土山泰輝三段(中3)準名人は川口  剛五段(社会人)である。

先ごろ行われた岡山県の全日本アマ名人戦でも優勝が井口仁さん(16)準優勝は荒瀬啓介さん(18)といずれも10代だったし驚くほどの事でもないのかもしれない。

冒頭、本棋戦主催の津山朝日新聞・福田社長様から素晴らしい将棋となることを期待していると激励の言葉をいただきました。

対局に先立ち土山名人は美作屈指の強豪・川口さんが挑戦者になった事を受けて対局できることになり自分なりの対策を考えていました。悔いのない将棋をしたい。

一方の川口五段も最近充実してきている土山名人との対局をとても楽しみにしています。タイトルを奪取できるようがんばりたい、と。

対局の様子

1局目は挑戦者川口五段の先手で糸谷流右玉戦法に対し土山名人はご機嫌中飛車で対抗。序盤から川口さんが駒得となりそのまま優勢を広げるかに見えたが、途中で駒損の攻めを敢行し冷静に対処した土山名人が相手の攻めのスキをつき挟撃体制をうまく築いて逆転勝利!

続く2局目は先・後入替りましたが、いずれも第1局と同じ戦型でスタート。

双方とも意地の張り合いといったところか。最初に仕掛けたのは川口五段で桂交換のあと中央から仕掛けて少し優勢な展開になったが土山名人も飛車角の利きに焦点の歩を繰り出すなど勝負手を放つ。終盤に放った敵陣への角打ちが厳しく飛車取りかつ川口玉を睨む鋭い手となり大きく土山名人に形勢が傾むき難しい対局を勝ち切った。

対局終わって両対局者から一言。取材は津山朝日新聞記者。

詳細な棋譜については秋または冬頃?の津山朝日新聞に観戦記・自戦記が掲載される予定ですので岡山県北にお住まいの方はご覧ください。

今から来年の話をするのは早すぎるが土山名人は来期防衛することになれば美作アマ将棋永世名人の称号資格を得ることになる。