その2 Xデーは突然に②



日々のブログからは逸脱しますが、ずっと書き溜めて下書き保存にした記事があります。


あまり良い内容ではないのですが私が今の場所に住むことになるまで。


ようやく気持ちの整理がついてきたので少しずつ推敲しながら公開していこうと思います。



B病院は地域では指折りの脳神経外科。
親族のお見舞いには来たことあるけどいつも駐車場で待機していたので中には入ったことがありませんでした。
従姉妹に言われた通り先に入院手続き等を行いました。

その後ICUのフロアに行き看護師に患者名を告げると、主治医のT医師から説明があるということで家族面談室へ。

T医師「緊急の開頭手術が必要です。しかしバイタルが安定しないので今日はできません。明日午前中から手術に入ります。」

3DのCT画像を見せてもらいましたが動脈瘤が鮮明に映っていました。

私「状況はどうなんですか?」

T医師「極めて厳しい状態です。開頭してみないと出血の状態がわかりませんが、1/3は最悪の事態、1/3は植物状態、1/3は元の状態にはならないけど助かる、としか言えません。それに動脈瘤の場所が悪く大きいので開頭クリッピング手術しか方法がありません」

状況次第では動脈カテーテルでの手術も可能だったそうですが、姉の場合は選択の余地がありませんでした。
またここに至るまでにはそれなりの自覚症状もあった筈とのこと。時折訴えていた酷い頭痛はその症状だったのかもしれません。
本人は「地震が起きる前に酷い頭痛がする」とよく言っていましたが、アンタの頭の中が震源地だったんだよ。

私「わかりました。とにかくよろしくお願いします」

T医師「明日の朝、手術前の説明と同意書の記入をお願いしたいので早い目に来てください」

私「わかりました」

その後案内されてICUに入ると酸素マスクと点滴、バイタル測定の機器を繋がれてベッドに横たわる姉に対面しました。顔も浮腫んでパンパンです。意識は朦朧としているみたいで受け応えは当然不可能でした。

「あんたアホやなあ。あれほど言ったのに。今生きてるってことはまだ大丈夫やから頑張るんやで」と声をかけて外に出ました。
ほんとにバカだと思いました。情けなくなりました。

それにしてもICUってドラマで見るのと全然違う。あんなにベッドがズラリ並んでいて、歩いている人や食事してる人もいるのだからビックリしました。
個室で滅菌の服着てって所じゃなかったのは意外でした。


そのあと急いで実家に戻りました。
家探しして発掘した姉の健康保険証持参で市役所へ行き、病院に言われた高額医療限度額認定証の申請をしました。
これがないと恐ろしい請求額が来るそうです。

それから先日やっと行き始めたという姉のパート先へ。
従兄弟が「今日は休む」と連絡を入れてくれていましたが、「クモ膜下出血で倒れて今後働ける可能性は極めて低いので辞めさせてほしい」と伝えに行きました。仕方ないよね。