その3 Xデーは突然に③



日々のブログからは逸脱しますが、ずっと書き溜めて下書き保存にした記事があります。


あまり良い内容ではないのですが私が今の場所に住むことになるまで。


ようやく気持ちの整理がついてきたので少しずつ推敲しながら公開していこうと思います。



手術当日。
仕事は急遽同僚に交代してもらって朝から病院へ。

まずは麻酔科医からの説明と同意書の記入。
全身麻酔は稀に意識が戻らなくなる場合があると聞きました。何か昔にそういうドラマあったよね。

その後T医師から開頭クリッピング手術の説明がありこれも同意書に記入しました。
昔は開けて「だめだこりゃ」というのがよくあったと聞くけど、今はCTの画像も素晴らしく術前診断の精度が高いので心配はいらないと思いました。

本来ならキーパーソンになるのは父親なのですが、運転免許がないので万が一の時にすぐ駆けつけられない・医師の説明などが正確にインプットできない(説明の二度手間になる)とのことで私をキーパーソンにしてもらいました。

しばらくして姉はICUから手術室へ搬送されて行きました。

手術の間は誰か一人残っていないといけないと言われました。万が一ということもあるのでね。
とりあえず弟が単身赴任先から駆け付けてくれたので助かりました。

旦那にも念のため有給を取ってもらっていたので二人ずつ交代でお昼を食べに行きましたが、あまり喉を通らないし味もわかりません。
食べた気もしない。

昼前から始まった手術は夕方になっても終わる気配がなく、異変の連絡もないので手こずっているのだと想像できました。

手術時間、当初は6時間くらいだって言ってたのに。
下校した子供を迎えに行った旦那も戻って来ているし、お腹減ってないのに夕飯の時間になってしまいました。

そうこうしているうちに院内の照明も消えて行きました。
家族待合所の灯りだけがポツン。

21時を過ぎた頃ようやく手術が終わりました。
執刀医のT医師から「少し厄介だったけど無事に終わりました。後は本人の頑張り次第です。」というお言葉をいただきました。
少しだけ面会できるとのことでICUに入ると昨日より重々しい状態になっていました。
前頭葉のあたりを開頭すると言っていたので前髪の生え際の少し上をザックリと。
医療用ホチキスで縫合されていました。

私達もようやく帰路へ。
長い長い1日でした。

今日は急変の連絡なんかありませんようにと願って眠りにつきました。

明日からしばらく病院通いが続くのです。