その5
リハビリ始まる&高次脳機能障害



日々のブログからは逸脱しますが、ずっと書き溜めて下書き保存にした記事があります。


あまり良い内容ではないのですが私が今の場所に住むことになるまで。


ようやく気持ちの整理がついてきたので少しずつ推敲しながら公開していこうと思います。



意識が戻ったものの会話はなかなか成立しません。
問いかけにも意味のわからない返事が返って来ます。

そんな中でも少しずつ食事を口にしたり、歩行訓練が始まります。
寝たきりの時間が長くなると回復が遅れるのでリハビリ開始は早ければ早いほどいいのだそう。
私の出産の時も2人目の時の方がスパルタだったわ。

そして介助が必要なものの、自力で立てる機能がマヒしていなかったのは不幸中の幸いです。
少しずつ歩行訓練もしていくようです。

2週間もしなかたったかな?
ICUから一般病棟へ移りました。
脳血管攣縮の危険ありの観察期間が過ぎたからでしょう。
とりあえずはひと山越えました。

日中は車椅子に乗せられていました。
中途半端に動けるようになると無理矢理ベッドから起きあがろうとして転落したりするのだそう。
車椅子に乗せておく方が安全なのだそうです。

ところがこの頃から廊下で突然脱衣行為を始めるなど奇行が出現するようになりました。
目つきもいつもうつろで焦点が定まっていません。
検査の結果、髄液の排出がうまく行えておらず水頭症なっていて弊害が出ているとのこと。

早急にシャントを埋める手術が行われることになりました。
なにやら耳の後ろに器具が埋められるらしいです。


手術が終わって落ち着くと発語が少し明瞭になりました。目つき焦点が合うようになりました。
なによりも奇行が収まったから医学は素晴らしいと思いました。
それでもまともな会話は厳しいですし、倒れた日のことも全く記憶にないみたい。

T医師から「水頭症はもう大丈夫かと思いますが、おそらく高次脳機能障害が残ると思います。」という宣告を受けました。

高次脳機能障害とは脳卒中や事故などをきっかけにとして脳の機能が著しく障害を受けることにより、さまざまな状態を引き起こすことを指します。たとえばものを覚える、気持ちを抑える、目的を持ってものごとを遂行する、などがうまく行えなくなってしまう状態です。上記のような状態となることから高次脳機能障害を発症すると、日常生活を送ることが難しくなる場合もあります。

つまりは以前のようにはいかないということです。
いったいどうなるんだ??


今後の治療にあたって既往歴などが全くわからないので、姉が以前入院したことのある総合病院にカルテの開示を求めました。
請求者と患者の関係がわかる書類(戸籍謄本など)・診察券・請求者の身分証明書のコピーを先に送付し、承認が下りればカルテの準備。
準備が整った時点で身分証明書の原本を持っていって受け取りというシステムのようです。
一式準備してもらうのに一万数千円かかりましたが、これといった問題は見つからなかったようです。