『語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾ』を読みました。サブタイトルには「どんなビジネスもこの考え方ならうまくいく」とあります。
短大卒、英検3級の著者が特許翻訳で成功して引く手あまたとなった方法を公開している本。
語学力ゼロ、英検3級、でも言葉を使った仕事には興味がある!と思って買ってみました。
私が見たこの本のポイントは3つ。
「できるわけがない」からの脱却法
著者の「言葉」への半端ないこだわり
意外と紙面を占めているWord効率化
については、とても背中を押してほしい部分だったので、本屋でパラパラめくったときにここの個所を見つけて購入を決めたくらいです。
畳み掛けるように「どうしてできないと思うの?」と突き詰めていく流れは気持ちいい。
それはにも通じていて、一般に翻訳で言われる「高い語学力」とは何か、「翻訳のスピードを上げる」とは何を指すのか、1つ1つ検証しています。芯の部分をよく見てみると実は意味をなさない言葉。
どんどん論破していくのは、著者自身の経験がそれを克服しているからでしょうね。
の部分は、実際の翻訳の作業で「どうして語学力を持たなくても引っ張りだこの翻訳者になったのか」のキモ。
どうやって文字を扱う仕事を効率化していくか、Wordを例にかなり細かく説明しています。ワイルドカードを使って英文からターゲットを抽出、和文に置き換えていくやり方は初めて知りました。
そして「知識を持たずに」どうやって的確な訳文を作るのか。
へえええ。
大切なのは「知識」ではなくて運用法、情報の集め方。これは確かに翻訳に限らずいろんな分野で必要となってくる力です。
何をどうするとどこが効率化されるのか。それは時間にしてどれくらいの短縮か。何ワードくらい楽になるのか。それが取説並みに細かーく書かれています。
本文で挙げる例も、間違いのない翻訳者の文章として検証をきっちりきっちり。内容もさることながら、この文章への姿勢も妥協がないです。
最初は「語学」というキーワードから読み始めましたが、最後はこの本の「品質の高さ」と「品質にかける情熱」が印象に残りました。
翻訳の分野以外の人でも学ぶところがある本です。
著者の水野麻子さんはアメブロガーでもあります♪
語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾどんなビジネスもこの考え方ならうまくいく (講談社+α新書)
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