免疫力の特選記事の第3回です。

<2013年5月8日の記事の再掲>


鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染が中国で拡大しています。
ウイルスというものは、突然変異を繰り返すので、人間に感染する「新型」が出現する危険は十分、考えられます。
さらに、インフルエンザウイルスに限らず、抗生物質が効かない新種の細菌(耐性菌)が増えています。
これらの感染予防は、腸管免疫を活性化することが大事です。人は、自分を癒す力、すなわち、自然治癒力を持っていますが、その原点が腸内常在菌です。

人の体内に腸内細菌は、1000種類以上あるといわれ、その種類の組み合わせは、一人ひとり異なります。それら腸内細菌は、消化吸収促進、感染防御、免疫機能調節、解毒、活性酸素の除去など、非常に重要な働きをしています。

東京医科歯科大学名誉教授・藤田紘一郎先生の新書『乳酸菌生活は医者いらず』が6日に発売されました。
(まだ読んでいませんが…下記参照)
以前から、藤田先生は「小腸はとても大事な器官だ」と述べています。小腸にはパイエル板などの免疫組織があり、体の中の免疫細胞の70%が腸にあるからです。
免疫学の世界的権威である新潟大学教授・安保徹先生も、「免疫力の60%が腸管免疫力」だと述べています。
全体の免疫系の60~70%を腸管免疫が占めているという訳です。
つまり、腸管免疫力を高めることが病気への最大の防御なのです。

では、どうすればいいのか?

先日のブログにも書いた通り、腸内細菌の善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスを整えることです。
それらの割合は、4:3:3が良いと言われています。
(2:1:7が良いという説もあります)

改めて、腸に注目しましょう!

よしあきのブログ-腸管免疫