この頃ワタクシだけが好きなバイエル

実は長いコト敬遠していました

今でも余程のリクエストがない限り、生徒さんには使わないと思います

興味とモチベイション持続させるのが困難だし、音域がず~っと限られていて 突然加線が出てきたと思ったら急に難しくなるし、ハ長調に固執するし(他の調もあるにはあるけど 圧倒的少数派)、必ず同じ形式で作られていてバリエイションに乏しいし・・・

指導者のほうで工夫をするか 併用曲集をたくさんこなせるように指導するか とにかく普通より苦戦を強いられます

移調奏や変奏のモチーフとしては使いやすいですケド



昨日の記事の通り、今のウタの教材と併用曲集が


①ミクロコスモス→ポリフォニー全般

②4期曲集(の中の簡単バロック)→バッハ=バロック全般

③クラシックがない!!!

④トンプソン⇔ブルグ→ロマン派

⑤バスティン⇔ギロック→近現代


↑こんな感じの相互関係にあるので ソナチネ/ソナタに進みにくそうです

スズキ1巻でアルベルティーベースがありますが(ロングロングアゴーとか懐かしい感じですネ)ちょっと足りない感じ

もう少しクラシックへ向けての経験が欲しいです

そんな訳で突然にバイエルに熱心に取り組んているところです(ワタクシだけが

で、赤字にした③の部分に

③バイエル→ソナチネ

を挿入しよう、という試みです

「熱心に」という割には ただ単に経験値をあげたいだけなので さくさく進んでさっさと終わらせようかと思っています

終わるまでに、とは言いませんが 後々どれか好きな曲を使ってソナタ形式に延長させる作曲課題だけはやらせたいです

バイエルの練習曲って ソナタの提示部にしか見えないのはワタクシだけでしょうか(笑)

発展部は提示部のメロディーをもじれば(?)いいだけなので 作曲の練習としては入りやすい・・・ハズ・・・


ポリフォニーのためには他にグレードの課題曲集からカノンをやらせています

クンツのカノンとかがあれば良いのですが 楽譜がちょっと(いや、結構)高いのでいまだに悩み中です

バッハはもちろんメンデルスゾーンやプロコのポリフォニー系に進めるといいな、と思っています(いつの話だ?)


4期の曲集で超初心者用、となると どうしてもスーパー簡単なバロック(しかも前期)、あとは現代になってしまいます

フックだとかレイナグルだとかを弾いてバッハのアンナに備えています

アンナ終わってすぐにインベンションだとやっぱり厳しいかなぁ?


ブルグ→チェルニーと進んだ自分の過去をどうしても解せないワタクシ・・・

確かに時代的にはチェルニーってロマン派だけどね・・・あまりにもベクトルが違くない??

ブルグ後は4期の曲集、グレード課題曲集、個別の楽譜から メンデルスゾーン、シューマン、グルリット、ヘラ―、チャイコなどをやらせる予定です

ロマン派って同レベルの曲が集められた「ロマン派曲集」ってあまりみかけないな


ウタ用だけでなく ワタクシの長年愛用のメイン教材で めちゃくちゃ楽に子供を導ける お助けアイテムですが バロックにもクラシックにもロマン派にも、ジャズにもスムースに移行できない教材(・・・と感じます)です

教材のセット(うちではテクニックとピアノ)だけでおけいこを進めている訳ではないので 平気っちゃ平気なんですが 日本のお教室にはこの教材だけでおけいこ時間が終わっちゃうってとこもあるんじゃないのかな?と勝手に余計な心配をしてしまいます

現代曲はグレード課題曲集にかなりのオーストラリア人作曲家の作品が載っているし、カバレフスキー、プロコ、バルトーク、カチャトゥリアン、ドビュッシー、ギロックなど 初心者向けの曲集がたくさんあるので苦労はしません

AMEBの課題曲集の近現代は圧倒的に自国の作曲家のものが多いですが 2年に1回変更になるABRSMの課題曲集などは 全く知らない作曲家が載っていたりして楽しいです

やはり英国の作曲家なのかなぁ???


ワタクシ自身が 

バイエルとメトードローズ→ ブルグ→ チェルニー

ブルグの後半あたりから バッハの小曲集→ インベンション→ シンフォニア→ 平均律

チェルニーと共に ソナチネ→ ソナタ

ブルグ以降のロマン派や近現代曲は発表会のときのみ

というようなレッスンを受けてきたので うちの子や生徒たちには もっと小さいころから4期を網羅する選曲をしてあげたいです

その中から各自が得意な時代、などと見つけてくれるといいなぁ

・・・と言ってもバッハだけは強制的にやりますが(笑)