子どもの頃にあれだけ苦しんだ虫歯

オレの産みのマミーは看護師だったこともあり

そりゃもう歯の状態にもうるさかった



ちゃんとしているつもりでも虫歯は出来る

歯医者さんに行くのが嫌で嫌で仕方なかった

産みのマミーが去った後ワイは虫歯を許容した…



マミーが去った後も入れ替わり立ち替わりで

新たなマミーが襲来しては消滅していく

そんな日々の中でワイの精神は蝕まれる…

どころか強靭なメンタルへと変貌を遂げたのだ



大抵の場合、虫歯というのは歯磨きのしづらい

奥歯らへんに出来るものだと思うが

ワイの歯は天の邪鬼そのもの

一番目立つ前歯に出来てしまったのだ



ワイは無視した

虫歯だけに「無視」した

歯は「蝕」まれていくが「無視」した



すると穴が開き出した

前歯にだ、とても目立つ箇所に暗黒が広まる

ワイのプリティフェイス、スマイル王子と

呼ばれたことすらある笑顔



その笑顔も前歯のせいで台無しになる

白い歯に常に大きめの黒ゴマが挟まっている

ワイは思案した…



歯医者は嫌だ

でも穴は大きくなる🕳

ならば…白米を詰めよう

お手軽で低コスト、結論を得た



それからというもの毎朝ご飯粒を

前歯に装着し過ごす日々が続いた

しかし幸せな時間は長くはない



穴の大きさが広がり米一粒では

足りなくなってきたのである

二粒…三粒…四…さしずめお菊の皿である



これ以上は無理だ

いっそのこと歯が全て黒塗りになればいいのに

それがトレンドの世界線がくればいいのに…



願っても現実は厳しくワイは歯医者に行った

おそらく小坊の定期検診の時以来だと思う

先生の指に噛みついて反逆のカリスマを気取った

あの頃の強さはワイにはもうなかった



ビクビクしながら問診票を記入し

備考欄には「痛いのは苦手です」と

かわいいフレーズで歯科医の懐柔を試みる



しかし当時のワイはサモハンキンポーに

似ていると言われる小太りBOYだったので

かわいい青年ではなくキモぽちゃ…

当然ながら歯科医院全体からのヘイトがあった

(多分)



おっと…誰もワイのアナーキーな

歯の長話は期待していないよな

さっさと本題に入って締めよう



「ステファンカーブ」

これは人間の口の中の歯垢のpH変化を

示したグラフのことをいうんです

酸性〜アルカリ性のことっすね



ステファンカーブってのは食事をするごとに

変化する口の中のpHの様子がわかるやつ

(髪もそうなら色々便利なのにね!)



口の中は普段pH7、中性に保たれてるんですが

なにか食べるとすぐに酸性にいっちゃうんです

で、pHが5.5までいくと歯のエナメル質が

溶け出してしまい(脱灰)



この繰り返しで虫歯が生まれるというわけ…



しかーし!口の中には唾液があります

この唾液がpHを中性に戻してくれるわけです

だから唾ずっと貯めとけ(再石灰化という)



まぁそれはなかなか難しいと思うので

ダラダラ飯食ったり、甘いものばっかり

食べるのはやめましょうねって話

再石灰化の妨げになりますからね



pH5.5って髪なら等電帯でいっちゃん良き

でも歯だとやべぇってのが人体の不思議



つまりはよく噛んでさっさと飯食って

適度に歯磨きするなり口をゆすぐなどして

歯を清潔な状態にしておくことが

歯に穴を開けないポイントということだね



ちなみに今の阿南には虫歯はありません

いや…正確に言うとあるっちゃあるんですが

虫歯判定まではいかないようなしょぼい奴です



歳を取って歯に対する意識や知識が

向上したのもあるけど多分一番デカいのは

「歯を鍛えあげた」ってことにあるかと思う



もちろんその過程で穴があくなどして

痛みをともないましたがね…



No pain No gain🦷



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