物流関連企業の人事職として転職した、前職の同僚に会いました。




前職がIT業界という比較的新しい業界であるのに対し、現職は歴史ある業界のため、何気ないところでびっくりするような非効率に気づいてしまう・・・とのことでした。


また、今までは人事業務に熟知している人材がおらず、社長さんが人事制度等を考えていたような状況のため、人事制度にも手を入れるべき点は多く、現職の人事戦略は彼の手腕にかかる部分が大きそうです。




今後しばらくは、非効率業務のBPRや、経営戦略と整合性が取れていない人事戦略のチューニングに専念していくとのことですが、中期的には今後の物流業界のあり方、競合他社の動向等を見据えた、「攻めの戦略構築」をいかに推進していくか・・・ということに取り組んでいく必要がありそうでした。




成長産業であれば、まだまだ取り組むべきこと、改善すべきことが多数あるため、今後の成長路線を複数イメージできるケースが多く、戦略の選択性が豊富なケースが多いです。




一方、成熟産業においては、既に取り組んできたこと、改善されてきたことが多いため、今後の成長路線をイメージすることが難しく、結果として「日常的な改善」のみにとどまってしまうケースが多いように感じます。




彼には、「物流業界の存在意義」という大きな視点に基づき、日常的な改善を怠らない中でも、常に前向きな変革に貢献していってもらいたいと思います。