リバーフリーク様からお預かりしていたパーフェクト

 

 

ブラス製だと思われるガイドリングが装着されているタイプは初めて見ました

 

時計のベゼルみたいなデザインですね

 

作り込みに感心させられます

 

今回の依頼はメインシャフトのガタ修理

 

 

古いパーフェクトのクリアランスは尋常ではないものが多く

 

(凄く精密に出来がっているという意味です)

 

今回も泣かされました・・・・・あせる

 

加えて今回お預かりしたパーフェクトは4インチクラスの大きさで

 

普段使っている機械で加工するには無理があるんです

 

という事で

 

工場に置いてある機械を使えるように整備するところから始めます

 

長い年月酷使されてきた機械を使えるようにするのは容易ではなく

 

精度を無視すれば十分に使えるんですが

 

さすがに今回のパーフェクトのシャフトを作るとなると・・・・・ダメ

 

とりあえず誤差が大きい部分は固定して動かなくしてしまい

 

部分的ですが使用可能な領域まで精度を出すことが出来るようになりましたチョキ

 

測定値は20センチの長さで0.01mm以下

 

これなら行けるでしょグッド!

 

 

少しでも芯が狂ってしまえばハンドルプレートが回らないどころかフレームに収まらなくなるという

 

とんでもない作りですドクロ

 

他のメーカーがやらなかったわけですねコレ

 

いつも書きますが

 

現代のリールでもココまでの精度で製作されているリールは殆どありません

 

ましてやパーフェクトには調整用のシムなんてものは存在しませんので

 

全ての部品の精度が揃ってないといけません

 

よくコレを量産したもんだと感心しますねホント

 

 

メインシャフトのガタはゼロになりましたグッド!

 

 

スプール側のクリアランスも大丈夫です

 

 

もちろんハンドルプレート側のクリアランスもバッチリチョキ

 

固着して回らなくなっていたノブは外したついでに象牙で製作して交換させていただきました

 

メインシャフトはニッケルシルバーで座布団はブラスです

 

象牙の真新しさが気になりますが・・・・・今後の課題ですね

 

 

という事で作業完了しました

 

この度は作業依頼いただきありがとうございました

 

また何かありましたらよろしくお願いします

 

それでは