ナダルの自伝を読みました。
次のくだりの一部が、テニス雑誌に取り上げられていたので、本が出版されたことを知りました。
『ロジャーのバックハンドに20回ボールを打たなければならないのなら、19回ではなく、20回打つ。
ウィナーを打てるまでにラリーを10回も12回も15回も続ける必要があるのなら、じっと待つ。ウィニングショットを打てるチャンスが来る。成功する確率は70パーセント。しかし、あと5回我慢してショットを続ければ、確率は85パーセントに上がる。だから、注意深く、我慢強くチャンスを待つ。焦ってはいけない。』
この本は、2008年ウィンブルドン決勝でのロジャー・フェデラー戦と、2010年全米オープン決勝でのノバク・ジョコビッチ戦を振り返りながら、間に、自らの生涯や家族、友人との関係を綴る形で、構成されています。
彼を支えているのは、家族や友人といった人間関係と、生まれ育った故郷の環境だということがよくわかりました。
攻撃的なロジャー・フェデラーと守備型のラファエル・ナダルの対照的な構図は、我々テニスファンを惹きつけて止みません。
ロジャー・フェデラーの目線で書かれたものもあれば、ぜひ読んでみたいです。
1人の才能あるアスリートが育つためには、環境が大きな要因であることも、理解できました。
これは、ジュニア選手の育成にも、通じることだと思います。
すなわち、才能を伸ばすも、ダメにするのも、親や指導者次第なんだと。
別に、アスリートでなくても、親の、子どもへの接し方の影響は、大変大きいものです。
わが身を振り返る、いい機会になりました。