sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。


キスの日。。

。。。。。


「相葉」

「……zzzzzzz」

「相葉ー」

「……zzzzzzzzzzzz」

「あーいーばー」

「んー……なん、だよ……ジャマすんな……」

なんか呼ばれてるけど無視無視。
オレは今気持ちよーく寝てんだ。
ジャマすんな。

「相葉さん、相葉さん、起きた方が…」

ニノの声も聞こえるけど無視無視。
昨日遅くまでマンガ読んでたからねみーんだよ。


「あーーいーーばーー!!」

「……うわっ……!」

ゆっくりと顔を上げると……櫻井?

目がまだ完全に開いてないからよく見えねーけど…。


「オマエ、俺の授業でよくそんなに堂々と寝られるな」

「んだよ、ジャマすんなよ……せっかく気持ちよく寝てたのに……」

そう言った瞬間、櫻井の眉間に皺が寄ったのが見えた。

あ、やべー。
マジで怒らせちゃった?

「相葉、テメー」

「な、なんだよ……」

怒らせるとマジこえーんだよなー。
でも素直に謝ると言う態度はオレの辞書にはねー。


「パッチリと目が覚めるようにキスでもしてやろうか」

「……は?何言ってんだ?」

こっちはマジで怒らせたのかと思ったのに何言ってんだ?コイツ……

「まだ目が完全に開いてねーなら王子様のキスで目覚めさせてやろうか?」

「は?王子様?悪魔の間違いじゃねーのか?」

いよいよ言ってることがおかしい。
コイツホントに櫻井なのか?


「相葉さん、もう櫻井先生にケンカ売るのそのへんにしたら?」

「いいぞいいぞ、まー。もっとやれー」

ニノは心配してくれてるけど松潤は完全におもしろがってやがんな。

つーか今授業中だろ?オレなんかに構ってないでさっさと授業進めろよ。


「うるせーよ。こんなとこでそんなことできるわけないだろ。やれるもんならやってみろって、んっ」


「あーあ……」

「ヒュー🎶」

目の前に櫻井の顔が近づいて来て……つーかマジでキスされてる?


「んっ……んん、」

「あい、ば……」

「んぁ、ん……」



「目ぇ覚めたか?」

ようやく離れた時には目なんてもう見開いちゃってて……それより……


「んなとこでんなことしてんなよ!
何考えてんだよ!」

こんな教室のど真ん中でキスなんかしたらふたりの関係がバレるじゃねーかよ!!

「大丈夫だよ」

焦るオレに対して櫻井は余裕綽々な表情でオレを見下ろしてる。

「なにが大丈夫なんだよ……大丈夫なわけねーじゃん」

「大丈夫だよ、心配すんな、相葉」

「そーだよ、相葉さん、心配しないで」

「そうそう。心配ないから、まー」

櫻井に続いてニノや松潤もそう言うけど……

「なんで……?」




「おい、相葉……」

「んん……なんで……」

「おーい、相葉ー」

「なんでっ!?」

「うおっ!?」

ガバッと起き上がると……

……アレ?
教室じゃない?

ここは……


「相葉、やっと起きたか。オマエ寝すぎなんだよ」

「ここ、どこ……?」

「なに?寝ぼけてんのか?ここは数学準備室ですけどー?」

横になってたソファから体を起こしてそのまま背もたれに体を沈める。
その隣に櫻井が座りながらそんなことを口にした。


「アレ?教室は?数学の授業中だったんじゃ……」

「なんだそれ?夢見てたのか?相葉。
オマエ授業が終わってココ来て今までずーっと寝てたんだぞ。おかげで静かだったから仕事がはかどったけどよ」

「んー……夢か……」

「夢でも数学の夢見るとは勉強熱心ですねー」

ニヤニヤしながらそんなことを言う櫻井にムカつく。

「うるせーよ。オマエが授業中なのにあんなことするから……」

「あんなことって?」

「オレを目覚めさせるとか言ってキスなんか…………あ!イヤ、なんでもねー!」

「ん?キス?」

「なんでもねーって!」

「なにオマエ、俺とキスする夢でも見たの?しかも授業中に教室で?大胆だなー」

「ゆっ、夢だろ!」

「ふーん」

「なっ、なんだよ……」

櫻井の顔を見るとなんか複雑そうな表情で……

なんでそんな顔してんだ?


「……なに?」

「いやー、普段はなかなか素直にキスなんてさせてくんねーのに夢では大胆にしちゃうんだなーと思ってさー」

「は?何言ってんの?夢の話でなにスネてんだよ。つーかオマエからして来たんだからな!」

スネてる櫻井のことカワイイとか……
おっ、思わねーし!!

「じゃあ現実ではオマエからしてよ」

「………………は?
マジで何言ってんだ?」

オレはまだ夢を見てんのか?


「いいじゃねーか。オマエからなんて滅多にないんだからよー」

「バカじゃねーの?なんでオレが、」

「してくんねーの?」

マジな顔した櫻井がオレをじっと見つめて……

「俺だけか?いつもキスしたいとか思ってんのって…」

「イヤ、ちが……」

「いつも悪態ばっかついてるけど、ホントは俺の事好きでいてくれてると思ってたのに……」

「あ、イヤ……」


好きだよ!大好きだよ!
口には出せねーけど!!

でも……

「オッ、オレから、キス、したら……きっ、気持ち……伝わるか……?」

「そりゃもちろん」

櫻井を横目でチラッと見るとすげー優しそうな表情でオレを見てる。

こんな時くらい素直になんなきゃってーのはバカなオレにもわかる。

「櫻井……」

意を決して少しずつ櫻井と距離を詰める。

「ん、相葉……好きだよ」

「オ、オレも……好き……」

櫻井に聞こえるか聞こえないか微妙な声で呟いて、櫻井と唇を合わせる。

「んん……」

「ん……まさ、き……愛してる……」

「あ……しょぉ、せんせぇ……好き……」

キスが段々深くなっていって……
しょぉせんせえがオレを抱きしめる力が強くなる。


「ん……せんせぇ……」

「雅紀……せんせぇガマンできなくなっちゃった……」

「ん…………んん?」

「雅紀からキスしてくれるなんてもうたまんねーし、もうこのままここで最後まで……」

そう言いながらオレのシャツに手を入れてくる。

「イヤッ、ちょ、待っ……」

「いいじゃねーか」

「やっ、あっ……そんなとこ……やっ」

「イヤじゃねーだろ?」

「ダッ、ダメって……おい、」

「ダメじゃねー」

「イヤ、ちょ、マジで……」

「マジで止まんねー」

「ちょ、待っ……」

「待てねー」

「ちょ!こんなとこで……あっ、」

「イヤイヤ言いながらもオマエも固くなってきてますけどー?
な?いいだろ?」

「おい……ちょ、マジで……」

「ん?」

「いいかげんにしろーー!!!」

「うがっ!!」

櫻井の顔面にオレの右ストレートがキレーイに納まった。


おしまい