なんだかうまくいかないときは

欲し物を欲しいと言えていないから


そんなことを書いていたのを思い出す


欲しいものが何なのか

はっきりしないまま

いつも頭の上の方に停滞中で



そしてもうひとつ

ふとわいてきたことが


誰に悩みを相談しているだろうか?


ということ




なんだかいつまでも苦しい時は

困ったことを困ったと言えていない


そして思い起こせば

困った という話を出来る相手が

今も昔も いないのだった


もう隠し続けるには重すぎて

溢れ出るのを食い止める気すら起きなくなって

そこまできてようやく

ぽつりぽつりと人前に出てくる


そこまできてしまっていたら

ある程度諦めもついていて

まだ幾分か諦めのつかない部分の

踏ん切りをつかせるために

人の協力を仰ぐ


つまりは自分で結論をつけているのだから

それじゃあ毎回

同じパターンにしかならない


かといって

まだ定まり切っていない

自分でもどう扱うべきか考えあぐねるものを

どう人前に差し出せばいいのかがわからない


誰の前で取り出して見せればいいのかがわからない


いっそ


何も知らない初対面の人の方が

胸の内にあるものを全て掻き出して曝せそうな気がする


もう二度と会わない そんな人にだけ



だから私はいつも

誰かを探してまた外へ出て行くのだろうか


笑ったふりをしてどこか

遠くの方を眺めているのだろうか