千葉県鎌ケ谷市で特許事務所を経営している弁理士かめやまです。
特許事務所のみならず、お客様の会社や弁理士会等、いろいろな立場でお仕事をしています。
その中で、組織の中の配置転換みたいなお仕事もしています。
一応、本人の希望をうかがいますが、
全員の希望がそのまま通るとは限りません。
このため、ご本人の希望とは違う持ち場を担当してもらう場合もあります。
しかし、納得がゆかないままの人事異動は、本人にも組織にもよくないので、
納得していただくための説明が必要になります。
その説明の段階において、
ご本人の希望の種類によって、納得が困難な場合とそうでない場合があります。
「ご本人の希望」の種類について、特許事務所を例にすると、
特許を通じてお客様のビジネスに貢献したい
知的財産を通じてお客様のビジネスに貢献したい
の２つです。
いずれも「お客様に貢献したい」という点では共通していますが、
貢献の手段を限定しているか否かが異なります。
後者の場合、納得してもらいやすいのですが、
前者の場合、「特許以外の手段でも貢献できそう」という見立て（予感みたいなもの）が
本人の中に芽生えない限り、その納得は困難です。
特許を通じてお客様のビジネスに貢献したい
知的財産を通じてお客様のビジネスに貢献したい
この両者の違いは、どこからくるのでしょうか？
自分の仕事を「お客様目線でとらえようとしているか否か」ともいえそうです。
自分の売り物を自分の立場から考えてしまいがちなところ、
「自分の売り物を、お客様の立場からみた場合、どのようにみえるだろうか？」
と置き換えて考える習慣ができれれば、何とかなりそうなのです。
お客様目線に置き換えて考える習慣っていつからできたのでしょうか？
事業会社時代（開発部）を振り返ってみると、商品の提案書を作っていましたが、
上司からのダメ出しは、いつも
売り物の説明としては間違っていないけど
お客様のビジネスにコミットした内容になっていない
というものでした。
当時、時間をかけて指導いただいた上司には感謝したいですが、
残念ながら、当時の自分は、開発部なんだから、営業がやればよいじゃん・・・
と、いう感情が湧きまくっていました 苦笑
が、きっとこの辺りの経験を通じて、
「お客様目線に置き換えて考える習慣」が身についたと思います。
が、
「お客様目線に置き換えて考える習慣」を
いつ、どこで、どんなタイミングで身についたのか？
という問いに対して、はっきりした解は、持っていません。
※ 自転車の補助輪や口笛みたいなもので、ある日突然できちゃった・・・
「いままで、苦労していたのは何だったんだろう？」という感覚はあります
「お客様目線に置き換えて考える習慣」を通じて
「あ。そうか・・・特許以外でも貢献できそう」という見立てができると、
「特許なら貢献できる」のように、１つの手段に固執した思考は、
視野が狭いものだと思えてきます。
そうなると、むしろ、一歩引いたところから自分を見つめることが、
お得に感じるので、思考は、自然とそちら側に変容していくと思います。
もちろん、「特許なら貢献できる」という思考自体悪くはないのですが、
視野が狭くなるので、最終的に、ご本人の活躍の場が狭くなるのですよね。
そうなると、とてももったいないなと思います。
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市川工業高校での授業「高校生の起業模擬体験プログラム」が本になりました。
高校生とやってみた デザイン思考のプロセス術
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デザイン思考の取り組みによって、私個人が得たものは、
起業・経営における落とし穴
社員指導における落とし穴
夫婦生活における落とし穴
です（笑）
本を読まれた方の生活がより良いものとなれば幸いです。
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